江草 乗の言いたい放題
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2007年07月28日(土) オレは巡業なんか出たくないのだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 相撲取りは本場所さえちゃんと活躍すればあとは自由に過ごしてもいい。一年間の労働日数は90日だけだ!と朝青龍が思っていたのかどうかはわからない。だが、彼が仮病で夏巡業をサボったということはどうやら事実のようである。産経新聞のWEBサイトから次の記事を引用したい。

朝青龍の夏巡業全休を決定 サッカー問題で相撲協会
腰の疲労骨折で夏巡業の休場届けを出しながら、モンゴルでサッカーに興じていた横綱朝青龍(26)について日本相撲協会巡業部は27日、東京・両国国技館で緊急会議を開き、夏巡業を全休させると決めた。
 夏巡業は8月3日から東北、北海道など17カ所で開催するが、朝青龍の行動に対し、開催地の勧進元やチケット購入客から巡業部へ抗議が殺到。大島巡業部長(元大関旭国)は「参加しなくても結構」と突き放した。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)によると、朝青龍は30日に日本に戻る予定。朝青龍が提出した診断書が発表され、内容は「左ひじ内側側副靱帯(じんたい)損傷、左尺骨神経障害、急性腰痛症、第5腰椎(ようつい)疲労骨折で約6週間の休養、加療を要する」だった。

 巡業は日本相撲協会から興行権を買った勧進元が主催する。横綱の晴れ姿を見込んで協会と勧進元との間で契約が交わされる。朝青龍の行動は勧進元に興行権を売った協会、ファンにチケットを売った勧進元双方の顔に泥を塗った。

 だからといって、巡業に朝青龍を参加させないのが妥当な処分なのか。骨折した体でも巡業に参加し、塗った泥を拭うのが筋だろう。
 今後は横綱に事情聴取し、協会としての処分も下されよう。このときの協会としての態度が重要だ。これまでのような甘い対応では、ファンは納得しない。引退勧告、出場停止…。厳しい姿勢で臨まなければならない。
 昭和24年秋場所、横綱前田山は腸カタルの診断書を提出して途中休場した。翌日、前田山は日米親善野球が行われる後楽園球場に姿をみせ、新聞に載った。協会は「その行動、不謹慎」とし、引退届を出させた。
 同じ高砂部屋で繰り返す横綱の汚点。指導、監督すべき師匠への処分も当然だろう。けじめをつけなければ、大相撲を支える人が足音を立てて、去っていく。(奥山次郎)(2007/07/27 21:15)


 夏巡業をサボろうとしていた朝青龍が詐病の診断書を提出して、実際はサッカーをして遊んでいたというこの事件、どうやらただじゃすまないかも知れないのである。巡業はどうやら力士の義務らしい。本場所以外でもこうして拘束があるのだ。過去に朝青龍を擁護する記事をこの日記に書いていたオレも、さすがにこれだけは擁護できない。職場放棄じゃないか。
 朝青龍にどんな処分が下るのかわからない。最も重い場合はいますぐに廃業届を出させてモンゴルに帰ってもらうという処分になるだろうか。せっかく横綱が二人になって盛り上がってきた時に水を差された感じのこの事件、相撲ファンを裏切るものである。

 ただ、これまでの朝青龍の型破りな行動の数々を思えば、オレはここで彼の開き直りを期待するのである。

「本場所さえちゃんとやっていればそれで十分」
「力士にも余暇は必要!」
「モンゴル出身力士の里帰り費用を協会は負担せよ!」
「オレたちがいなかったら相撲はもう終わりだ! 文句あるか!」


 これくらいの問題発言を期待してしまうのである。それでこそ朝青龍なのである。それでこそ彼のキャラクターなのだ。このまま謝罪して一件落着などという日本的なシナリオはこのオレの野次馬根性が許さない。もっともっと騒ぎが広がってくれと願うのである。(←つくづく全く迷惑なオッサンだ。)

 そもそも巡業とはいったい何か? 本場所以外に協会がゼニをもうけるためにやる興業なのか?その巡業に出ればどれくらいのギャラを保証してもらえるのか?そのあたりがわからないことにはなんとも言えないのだ。もしもその巡業が薄給で疲れるだけのものであり、そんなもののせいで体の故障も治せないなどの構造的な問題があるのなら、堂々と休めばいいのである。大相撲というのは年間90日もあの過酷な土俵の上での戦いを強いられるのだ。その上さらに試合をさせられるというのはある意味過重労働である。オレが朝青龍の立場なら文句を言うかもしれない。巡業なんてチンケなことは若手にやらせろよとか言ったりして。

普通の人ならきっと「左ひじ内側側副靱帯(じんたい)損傷、左尺骨神経障害、急性腰痛症、第5腰椎(ようつい)疲労骨折で約6週間の休養、加療を要する」という状況なら満足に歩くこともできずに相撲どころかサッカーもできないだろう。ところがサッカーはどうも全力プレーのようである。明らかにウソの診断書であり、本当はぴんぴんしているはずだ。相撲協会も舐められたものである。ここは問答無用で廃業届を出させるべきなのだろう。しかし、モンゴル出身力士のおかげでなんとか支えられてきた今の相撲界にそこまでの強い態度がとれるかどうか。オレは今後の行方が気になるのである。


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