江草 乗の言いたい放題
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2007年07月21日(土) ゼニをごまかしたヤツは誰だ?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 大阪の夏は暑い。エアコンの効かない部屋にいるのは拷問のようなものである。大阪では「豪快に冷房を効かせる」ことが来客へのもてなしであり、温暖化対策とかCOの排出削減なんてこと誰もたいして考えてないのである。そんなことよりとにかく暑いのである。そんなに暑い大阪でもっとも暑い場所、それは長いこと学校だった。公立学校にはエアコンが導入されず、私学はいち早くエアコンを設置したので涼しい環境で勉強に集中でき、それは劇的に進学実績につながった。80年代の公立高校の没落は、エアコンのあるなしに左右されたと言えないこともない。

 そんな大阪府で公立高校の復権を賭けた戦いが始まった。その一つが2007年度から導入された学区統合である。2〜3の学区が一つに統合されたことで公立のトップ校にさらに優秀な生徒を集めてハイレベルな進学実績をあげることを目論んだのだ。もう一つの動きは学習環境を快適にすることであり、こちらは2004年から全公立高校にエアコンが設置されたのである。もっともエアコン設置に関する費用は大阪府から支出されたが、電気代は生徒側の負担であり、年間に数千円の冷房費を支払わないといけないそうだが。

 さて、このエアコン導入に関してオレはある疑問を日記に書いたことがある。それは新聞で発表されたその費用があまりにも巨額であったことへの疑問だった。ここで計上された費用はなんと192億円もあったのである。148校の3000教室へのエアコン設置費が192億円とはあまりにも馬鹿げた金額じゃないか。1教室あたり640万円のエアコンである。どんなご立派なものが設置されるのだろうかとオレは期待したのである。

 今やエアコンはかなり安くなった。ヤマダ電機やコジマでは39800円(工事費別)とかで買えてしまうのである。安すぎてびっくりなのである。オレの部屋に設置してる窓用エアコンなどは自分で取り付けられるから工事費が要らない上に、ホームセンターコーナンで24800円くらいで売られているから驚きである。昔オレが大学生の頃に宝物にしていた貴重な財産、日立のエアコン・白くまくんは一台15万はしたはずだ。性能もはるかに向上し、消費電力も減って進歩してるのに価格はどんどん下がっていったのである。技術がそこまで進んだ今、一台あたり640万円というのはどんなにものすごいエアコンなんだろうかとオレは期待してしまうのだ。そのエアコンは一瞬にして教室の空気を凍り付かせるほどの強力な冷却能力を持つエアコンなのか、あるいは生徒一人一人を好みの温度にしてくれる教室内ピンポイント冷却の機能を備えたインテリジェントエアコンなのか、そうでないとこの640万円という高価格の説明がつかないのである。

 オレは192億円という計算の根拠を考えた。建築に詳しい友人からホテルやインテリジェントビルの全館空調の設備にはどの程度かかるかを訊いてみた。すると坪当たり4〜5万ということだった。一つの高校の延べ床面積は約2500坪である。すると建物全体に掛かる工事費は1億2500万ということになり、かけ算をするとかなり192億円に近づくのである。つまり概算要求された金額は、すべての高校に全館空調の設備を導入するということを前提にしていたわけである。

 さて、2004年度から実際に設置されたエアコンはどんなシロモノだったか。ベランダに室外機が置かれた旧式でよく故障するそいつは、一つ一つが独立したものであり、お世辞にも640万円の価値などあるはずがないものだったのである。もっともこんなのを設置するのなら工事費も安く、故障したときも簡単に修理できるわけで、その後のメンテナンスを考えれば一番有効なやり方だったわけである。しかし、どう考えてもこの粗末なエアコンが640万円するわけがない。するとその差額はいったいどこに消えたのだろうかというのがオレの素朴な疑問なのだ。

 2003年11月20日の日記でオレはこのことを書いた。その時点では実際にどんなエアコンが設置されるかわかっていなかったし、そこまで予算を投入するのだからもう少しマシなものを設置するだろうとオレは期待していたのである。大阪府が大阪市と並んで税金をドブに捨てることでは日本一という定評のあるクソ自治体ということをオレはすっかり忘れていたのだ。ずいぶん後になって忘れた頃にエアコンが実にショボいシロモノ出会ったことを教えられた。そうするとどう考えても192億円はぼったくりだ。そんなひどい税金の無駄遣いはきっと報道され、水増しされた請求書やリベートの存在が明るみに出て関係した連中が逮捕されて・・・ということをオレは期待した。しかし、全くこの問題はスルーされたのである。

 大阪府議会でこの税金の無駄遣いを指摘した党や議員は一つもなかった。府会議員は誰一人としてオレの日記を読んでいなかったということである。ブログランキングで3位(2007年7月20日時点)、今やきっこの日記と並んで時事系ブログの雄となったオレの日記を大阪府の府会議員が誰も読んでないということは、彼らがろくにインターネットもしていないということである。なんという見識の狭さであろうか。オレがここでたびたび大阪府や大阪市の行政の問題点を批判してることも、議員連中のところには全く届いていなかったのである。

 192億円というゼニはどこかに消えた。実際に設置されたエアコンの価格は工事費を入れてもせいぜい100万くらいだろう。3000の教室に設置して30億円である。ところがその6.4倍もの税金が投入されたのだ。いったいそのゼニはどこに消えたのか。高額納税者であるオレにとって、自分が支払ったゼニがまともに使われてるのかどうかということには大いに興味がある。その支出の内訳に関しての資料を閲覧することが出来れば、その領収書のイカサマぶりが明らかになるはずだ。とてつもない高額の工事費が掛かり、法外な価格のエアコン本体や室外機が納入されているはずなのだ。いったい誰が得をしたのか。そこから先は憶測にしかならないが、たぶん税金で飲み食いすることが大好きな一部の議員どもが深く関わってるのだろう。こいつらは大阪のダニである。

 税金を正しく公共の福祉のために使う・・・これは政治の最低限の基本理念である。ところが今の日本政府も大阪市や大阪府もそんな最低限のことが出来ていない。大阪市が無計画に乱立させたために破綻に追い込まれそうな赤字第三セクターの穴埋めのために公金をじゃぶじゃぶ支出することは市民の理解を得ているか。大阪市バスの運転手の退職後の福利厚生のために乗客なしで走らせている赤バスの赤字はいったい誰がかぶるのか。失政の責任をすべて将来の市民に先送りして、がっぽり公金を懐に入れた悪人どもは天下り人生でろくに働かずゼニをもらって優雅な暮らしを満喫する。そんな理不尽な世の中の仕組みに対してオレはNO!と叫びたいのだ。ゼニをごまかした連中をきっちりと法律で裁いて欲しいのだ。政治の世界から悪人や卑怯者を撲滅したいのだ。

 オレがこの暴言日記で世間の悪を斬るのは、その書き込みを読んで実際に行動を起こしてくれる人が出ることを期待するからである。オレの意見に賛同して間違った政治を正そうと思ってくれる人が一人でも増えることを期待するからである。


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