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2007年07月09日(月) 秋田の遊園地を君は知ってるか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 オレは以前にこの日記で、ババヘラアイスという秋田の名物について書いたことがある。その日記はかなりの反響を呼び、ババヘラを愛する秋田の方たちからも紹介御礼のメールがたくさん届いたのである。さて、今日は久々に秋田を話題にするのだが、あのエキスポランドのジェットコースターの事故の余波で秋田の遊園地が閉園することになったという残念なお話である。

秋田の遊園地が閉園 ジェットコースター事故のあおりで2007年07月08日20時46分
5月に大阪府吹田市であったジェットコースター事故の影響を受け、秋田市の「大森山遊園地」が閉園することになった。8日、運営会社が臨時株主総会で決めた。事故後、国土交通省から新たに指示された施設点検の費用約350万円が工面できず、今後の運営も厳しいと判断した。「こんな小さな遊園地まで影響を受けるのか」。地元では「続けてほしい」との声がまだ残る。
 地元の人たちが土地と資金を出し合い、73年に運営を始めた。約1ヘクタールの土地に、最高時速27キロのジェットコースター「きりんたいようくん」や観覧車などがある。秋田は少子化が著しいが、娯楽場所が少ないこともあって、世代を超えて県民に親しまれてきた。
 ところが5月にあった大阪府のジェットコースター事故を受け、国交省から、園内の七つの動く遊戯施設を緊急に点検するよう指示され、6月18日から休園。年間売り上げは約8000万円で、毎年の収支は赤字にはならなかったものの「とんとん」だったといい、点検費用約350万円の急な負担が閉園の引き金になった。
 8日の臨時株主総会では、株主らが「続けてほしい」「地元の火を消すな」と涙ながらに訴えた。運営会社・浜田観光の加藤次男社長は「閉園は子どもたちに申し訳なく、断腸の思い」と悔しさをにじませた。
 休園前、3歳の長女と訪れた市内の飲食店経営田崎宏一さん(36)は、従業員が「券を落とした」という子どももコースターに乗せてあげた場面を見たことがある。「人情味のある温かい遊園地だった。絶対に閉園してほしくない」と話した。従業員の話では「もう1回、乗りたい」とコースターの座席にしがみついて離れない子どものために、もう1周サービスしたこともあったという。国交省によると、大阪の事故の影響で、全国で5〜10カ所程度の遊園地が休止か廃止を検討している。


 オレは小さな遊園地が好きだ。かつてびわこ大橋の西側(堅田側)に大観覧車で有名な遊園地があったが、いつのまにかなくなってしまった。子どもの頃に狭山遊園や玉手山遊園地という今思うととてつもなくショボイ遊園地に母に連れていってもらったことを覚えている。USJや東京ディズニーランドが当たり前になった今の子どもたちにとって、昔ながらの遊具のレトロな遊園地は「なにこれ、ダサダサじゃん」ということになるのかも知れないが、子どもの夢をかき立てるにはそれで十分だったのだ。

 くだらないハコモノの施設に莫大な税金を無駄遣いし、結果的にその支出がさらに地方財政を圧迫するというお馬鹿なことが日常的に行われている中で、このような地方の遊園地はわずかな経費を捻出するためにも苦しんでいる。大森山遊園地もわずか350万円の経費が捻出できないために閉園するというのだ。それくらいをポンと出すような気前のいい金持ちが秋田にはいないのかとオレは残念に思うぜ。

 最高時速がわずか27キロのジェットコースター、きりんたいようくんが登場したのは2006年3月のことだから、せっかくのこの施設もたった1年あまりでその役目を終えることになるのである。公式HPには1年前のジェットコースターの記事があった。

おすすめ. 大森山にジェットコースター登場! ...
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 駐車場は無料、そして遊園地の入場料も無料、乗り物は100円〜400円という安さで、それでも昨年までずっと収支はトントンだったというから驚きである。秋田の人が家族で東京ディズニーランドに行くということになると莫大な出費になるわけだが、大森山遊園地なら子どものお小遣いで十分に来ることができたのである。

 小さな遊園地がどんどん閉鎖されて行くことで子どもたちは何を失うのか。家族で遊園地に出かけるというささやかな幸福がどれほど心を癒してくれるのか。それはゼニカネの問題ではないのだ。オレはこの閉園のニュースに心が痛んだのである。これから将来にわたって永遠に失われてしまう幸福の総量を思うとその損失はあまりにも大きい。


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