江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2007年06月24日(日) 政治家にとって公約とは何か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 暴言日記セレクションを更新いたしました。また、江草のお勧めのモバイル用パソコンをこちらのページで紹介しています。2台目を考えてる方はぜひごらんになってみてください。

 政治家にとって選挙の時に主張する「公約」っていったいなんだろう。有権者をつなぎ止めるための膏薬(こうやく)みたいなものだろうか。オレはこの公約というものをあまり信じていないのである。政治家というのは基本的にウソツキだと思ってるし、どんな公約があったかなんて有権者は選挙が終わるとすぐに忘れてしまうものだからだ。選挙というその非日常を戦い抜くための気の利いたスパイス(別に果たされなくてもいい)みたいなものだと思うからだ。たまに小泉純一郎みたいに公約をしゃにむに実行しようとする政治家がいると周りの人間はかなり困るのである。選挙の時にぶち上げた主張が実際は達成不可能な場合だってあるからだ。ここに公約が守れないからと給与を返上する市長がいた。公約なんか守らなくても平気な議員たちが多数いる中で、オレはこの伊藤文郎市長の決着のつけ方を評価したい。

「公約果たせず」3カ月分給与ゼロ 愛知・津島市長
 愛知県津島市の伊藤文郎市長(53)が、子供の医療費を無料化するとの公約を果たせそうにないとして、7月から3カ月分の自分の給与を全額カットすることが23日、分かった。
 関係者によると、伊藤市長は4月の市長選で、未就学児の医療費の10月からの無料化を公約に掲げて初当選したが、市民病院が本年度だけで24億円の赤字を抱える見通しが判明し、無料化は困難と判断した。
 市長は「市民の期待を裏切ったことに対する責任を取る」として、給与カットの条例改正案を市議会に提出し、22日の本会議で賛成多数で可決された。
 市議からは「10月まで時間はまだある。実現に向け努力すべきだ」「給与カットで責任を逃れるのは非常識」などと反対の声が相次いだが、市長の決意は固く、最終的に大半が賛成したという。(2007/06/23 18:44)


 公約を実行するのにゼニが掛かる。ところが市の財政状況は大変苦しい。市民病院は単年度で24億円の赤字を抱えるという。病院はそんなに儲からないものなのか。どうもオレには解せないのだ。そこまでひどい赤字になるということはどこかそのシステムの中に重大な欠陥があるのかも知れない。いずれにしてもオレが評価したいのは市長の決断だ。自らが給与カットという罰を受けることで公約を守れなかったことの責任を取ったのである。
 市長の次に責任を取るのはこの市民病院の院長だ。そんなに赤字が出る原因をちゃんと明らかにし、必要なら第三者機関に監査させて経費の無駄をなくすとともに、何らかの不正会計が存在するのなら調査の上で処罰するべきだろう。伊藤市長も自分が給与カットを受けたことの報復にしっかりと調べさせるべきである。

一週間延期されて地方の選管が大混乱に陥った参議院選挙だが、そこでもさまざまな公約という名の空手形が飛び交う可能性は高い。どうせなら議員どもに「○○ができなかったら給与を返上します。」とか「○○を阻止できなかったら腹を切って死んでお詫びします。」などという公約を語らせるんだ。そして選挙ごとに公約一覧表を作成し、任期切れの時は一人一人の議員について「公約破り」の罪を断固として糾弾すべきである。そうすれば議員どもは本当に可能性のあることしか公約に持ち込めないことになり、それだけ政策立案に慎重になると考えられるからだ。

 それにしても会場の手配などがすでに済んでしまってるこの時期になって投票日の変更とはひどい話である。いったいどんな選挙になってしまうのだろうか。 


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。←5位に前進、ありがとうございます。 m(_ _)m 


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン