江草 乗の言いたい放題
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2007年04月18日(水) ケツに火がついた!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 TOTOの「ウォシュレット」と言えば自動ケツ洗い機の定番だ。もはやその名は単なる商品名ではなくて普通名詞と化している。その「ウォシュレット」が発火・発煙の事故を起こしていたとして報道されている。そんなものが燃えるとは誰も思っていないわけで文字通り「尻に火がつく」事態に大騒ぎになってるのである。以下、アサヒコムからの引用である。

TOTOの温水便座、発火・発煙29件 18万台を点検2007年04月17日07時55分
衛生陶器製造最大手のTOTOは16日、同社の温水洗浄便座「ウォシュレット」の一部製品で、今年3月までに3件の発火と26件の発煙事故があったと発表した。同社は同型の製品のうち約18万台に対し、無料で点検・修理をする。該当製品を使っている場合は、コンセントを抜いたうえで、同社に連絡してほしいと呼びかけている。同社は2月中旬までに問題をほぼ把握していた。けが人や、火災の報告は現時点ではないという。
 TOTOによると、事故が起きたのは温水洗浄便座と便器が一体になった「Zシリーズ」のうち、99年3月から01年12月までに製造された製品。発火事故は06年3月に1件と07年3月に2件、発煙事故が04年5月から07年3月までに計26件、報告されている。
 発火事故では、水タンクを覆うカバーの下にある、温水の温度などを調節する制御装置から火が出て、内部の部品やプラスチック製のタンクカバーが焼けた。
 TOTOによると、制御装置の基板上の端子のめっき処理が不十分だったという。便座に座ったときの振動で、温水ヒーターへの導線のコネクターと端子の接続部分がこすれてめっきがはがれ、接触不良になり発熱。端子の付け根のハンダが割れて基板が傷み、発火や発煙につながった。
 制御装置の部品は当初国内産だったが、99年3月から部品メーカーが製造拠点を中国の上海に変えており、発火・発煙事故計29件はすべてこの移転後に起きたという。調達先からの報告がなく製造拠点の移動は把握していなかったとしている。


 この記事からどうやら読めることは、国産だった部品を中国製に変えたために、粗悪な製品が混じってこのような事態に至ったのだということである。なんだか責任逃れのような気がしないでもない。責任はTOTOにあるのか、あるいは製造拠点を勝手に移した部品メーカーにあるのか。今のところケガ人などが出ていないことが幸いだが、火事に至る可能性のある事故だけに油断は出来ない。回収できてない製品があればそれは火事の危険性が残るからである。

 「ウォシュレット」が精密機器であることはオレにもよく分かる。以前我が家にもあったのだが、トイレ掃除の時に母が余計なところに水を掛けてしまってつぶれてしまったのである。しかし、どうやらこの事故はTOTOだけではなかったようである。同じくアサヒコムの記事から引用する。

INAX製品でも発火・発煙8件 85年以降2007年04月17日23時15分
衛生陶器業界2位のINAXは17日、85年以降、同社の温水洗浄便座で発煙・発火事故が計8件起きていたことを明らかにした。いずれも経産省には届けたが、7件については「原因が特定できていない」として公表していなかった。
 INAXによると、85年に「F1」と呼ばれる機種で、電線と基板をつなぐコネクター部分に尿がかかると、劣化して発火する「トラッキング現象」が起きたため、約3万台を無料で点検・回収した。
 このほかの機種名は明らかにしていないが、製品評価技術基盤機構の資料によると、05年12月には、88年ごろにアイシン精機が製造、INAXが販売した温水洗浄便座が焼けた。両社の調査では、便座開閉の繰り返しで半ば断線したリード線から火花が散り、周辺の樹脂に着火したとみられる。ただ、経年劣化の可能性が高く、既に生産を終了していることなどから、公表しなかったという。
 INAXは「事故は特定の機種に集中しておらず、製品に起因しているとは考えにくい。機種名を公表すると消費者を混乱させる」(企業広報室)として、現段階で公表する考えはないという。


 業界1位、2位の企業の製品でそれぞれ原因こそ違うが発火事故が起きているのだ。INAXの場合の「尿がかかると劣化して発火」というのは言語道断である。そこに尿がかかるのは当たり前のことではないか。オシッコをしてはいけないというのか。INAXでは「製品に起因しているとは考えにくい」としているが、少なくとも製品が存在しないと事故も存在しないわけで、TOTOの事件が明るみに出てから慌ててもみ消していたものを公表したという姑息な印象は拭えない。両社共に今回の事態をそれこそ「ケツに火がついた」事態であると真摯に受け止めて改善策を出して欲しいものである。

 また、部品の調達方法が多様化して完成した製品が実質多国籍軍化している現状を考えれば、品質管理がかなり困難なことは予想できる。オレは基軸部品を安価な外国で生産させる企業というのはどうも信頼が置けないのだ。だからシャープのように国内工場に積極的に投資する企業には好感を持つ。逆に海外生産比率をどんどん高める企業の製品に関しては少し信頼性を割り引いて考えてしまうのだ。

 「ウォシュレット」に代表される自動ケツ洗い機はかなり普及して、今はファミレスやスーパーでトイレにはいると必ずこの自動ケツ洗い機が設置されている。小学校に設置されているところもあると聞いてオレは驚いている。さて、省エネと言うことを考えると、紙を大量に使わなくなる分の効果は確かに上がるわけだが、水や電気の使用量と比較したデータが欲しいものである。そのあたり一ヶ月使用することで水や電気をどの程度の金額消費したことになるのかというデータがオレは気になるのだ。

 さて、日本の優秀なこの自動ケツ洗い機はきっとアメリカにも輸出されているだろう。もしもアメリカで発火事故が起きたり怪我人が出たりしていれば、あの訴訟社会の国である。いったいどれほどの賠償を命じられるだろうかとオレは考えてしまうのである。


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