江草 乗の言いたい放題
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2007年04月04日(水) バーチャルなお墓を造る人たち        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 お墓参り代行業というビジネスが登場して、忙しい自分の代わりにお墓参りをしてくださるというのには驚いたが、なんとWEB上にお墓を作ってしまうサービスが登場してオレはびっくりした。WEB上のお墓を提案するアイキャン株式会社のサイトではこのように書かれている。

お彼岸やお盆は、実際のお墓へ。普段は、インターネットでお墓参り。お墓参りをしたときのあの気持ち(故人の冥福を祈る、近況や願いを伝える、故人への感謝の気持ち)をいつでもあなたに、あなたのご家族に。
 あなたのお墓の写真を登録して頂けば、いつでも、世界中のどこからでも、あなた専用のパスワードで、お墓と故人の情報を画面に呼び出して、四季の花に囲まれた中で焼香や献花・供物で供養できます。故人の写真や経歴等を登録して、好きな時に呼び出して偲ぶことができます。 お経をあげることや、故人の好きだった曲をささげることも自由です。また、故人の声(歌声、会話、カラオケ、詩吟、民謡・・・)を登録することもでき、聞くことができます。将来は、お花やお線香の匂いを出すことにも挑戦します。公開される場合はパスワードなしで、ご親戚や友人のだれでもがアクセスして故人を偲ぶことができますし、あなたや故人の名前で検索できることになります。お墓のない方は、当社提案の墓石数種類の中から、好きなタイプを選ぶこともできます。お墓を建てない考え・仏壇や位牌も要らないという考えとあわせて、ご利用ください。


 実際にそのサイトに出かけてみると、確かにバーチャルお墓参りができるのである。しかし、オレはこういうお墓参りをしてもちっともお墓参りをした気分にはなれないのである。かえって故人に申し訳ないような気持ちになってしまうのだ。

 オレの父は昭和3年生まれだからもう79歳である。父は口癖のように「葬式なんかいらん」と言う。もしも最後の時が来たら自分で歩いて焼き場まで行く。誰にも迷惑は掛けへん。親が死んだから仕事を休んだりすンなよ。ちゃんと学校に出勤して授業やれ。死んでいくモンよりも未来ある生徒の面倒を見ることの方が大切や」と語る。そんな言いつけを守る気は毛頭ないが、盛大な葬式をやっちゃうと、棺桶の中から起きあがって「なんやこのくだらん葬式は!」と怒鳴りつけられそうだ。できるだけ父の意向は尊重しようと思う。

 「憎まれっ子世にはばかる」わけだし、「悪いヤツほどよく眠る」のでまだまだ当分くたばらないと思うが、もしもオレが死んだとしたら普通の墓はいらない。そんなものはいつかは朽ち果てるわけだし、そもそもリアルにオレを知ってる人なんてすぐにいなくなるだろう。死んだ後もいろんな人がオレの墓までやってきて罵倒したり石を投げつけたりしょんべんをひっかけたりされるくらいに強い印象を与えることができればそれはそれで存在の証明みたいなものになるのかも知れないが。少なくとも自分の墓など想像したくない。

 オレの住む大阪府南部には巨大古墳がたくさんある。これらはいちおう文化財ということになってるのだが、むちゃくちゃなことを言わせてもらえば土地の無駄遣いである。なんで死んだヤツがこんな広い場所を占拠してるんだ。そんなところに居座らずに土地は生きてる人間のために明け渡せよと言いたいのである。みんなが立派な墓を作れば今に地球上はお墓で埋め尽くされてしまう。地球上の土地は死者ではなく生きている人間にこそ優先権があるのであり、新しいお墓を作るために貴重な土地をどんどん造成して霊園を作るというのはオレには納得いかない。

 ただ、現在墓地としてすでに利用されている土地はその環境なんかにはちゃんと配慮されるべきだと思う。妻の祖母の墓が香芝にあるのだが、そのお墓のある丘が住宅開発されていて、なんとお墓の上の方にあったはずの里山の部分が住宅になっていてびっくりした。ヒトダマなんかが飛び交うと夏は涼しくていいのじゃないかと思ったぜ。なんでそんな場所にまで家を建ててしまうんだ。埋葬されてる人たちもそれじゃあ浮かばれないだろう。オレはその開発業者に対して腹が立ったが、そんな場所の家を平気で買ってる連中にもあきれたのである。どうしてリビングからお墓が見えるような家で平気で過ごせるんだ。

オレの墓はネットの上にあるオレのWEBサイト、教師EXAの部屋に設置するつもりだ。サイトの名称を「部屋」から「墓」に変更すればそれでOKだろう。「このサイトの作者である江草乗は○○年○月○日にみんなに憎まれながらくたばりました」と付記して、オレの書いた駄文なんかはそのまま残したい。オレが直接交流のあった作家、中野武彦氏の生前設置されていたサイト「素顔の作家たち」はその息子さんが今は引き継いでおられる。近代文学に関する貴重な資料となる写真や手紙がそこには整理されている。

 もしも何十年か経ってからふとオレの今日の日の日記のことを思い出してくれたら、その時は検索エンジンで「教師EXAの墓」とでも入れて検索してみてくれ。「墓」という文字の時はローマ字変換ならちゃんと「HAKA」と入れて変換してくれよ。まちがっても「BAKA」とか入れるんじゃないぞ無礼者め。


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