江草 乗の言いたい放題
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2006年10月03日(火) デート商法に気をつけろ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 デート商法というのは「異性への恋愛感情を利用して、契約を締結させる商法」であるとWikipediaでは説明されている。女性相手にはイケメンの販売員が、男性相手には若い女性の販売員がその身分を隠して接触してきて、何度かデートした後に「展示即売会」などと称して自分の店に誘い込み、そこで泣き落としや強引な勧誘、脅迫などあらゆる戦術を駆使して、市価の数倍〜数十倍で商品を買わせるという悪辣な商法のことである。ここで扱われる商品は、その価格が不明瞭なものが多く、毛皮、宝石、絵画、着物がメインである。たいてい即金で払えないようなぼったくり価格なので、クレジット契約を結ばされることになる。また、一度そこでゼニを払ってしまうと「カモ」として登録されて次々といろんな業者の食い物にされて、ケツの毛まで抜かれてしまうので注意が必要だ。

 このデート商法の勧誘員たちはたとえば大阪では千日前あたりに出没する。オレのような見るからに怪しいオッサンには絶対に声を掛けてこないのだが、気弱そうな男性や一人で歩いてる女性がその餌食になるらしい。実はオレの友人の一人が、大胆にもその組織に潜入取材を試みたのである。それで今回その一件に関して取り上げたい。ただ、相手の業者はかなり悪質な業者なので、この暴言日記の上でその業者名が特定できるような記述は意識して避けてあるということをあらかじめ断っておきたい。オレの日記はあくまで「これから被害に遭わないように注意を呼びかける」ものである。中には宝石や毛皮、着物をデート商法で売る業者の中にも、中には良心的な業者がいるかも知れないので全否定するものでもないことを断っておきたい。

 まずこのデート商法の手口だが、最初は路上アンケートで女の子が声を掛けてくる。この路上アンケートは声を掛ける単なるきっかけであり、実際には逆ナンパ同然の話し方をしてくるのでたいていの鼻の下を長くした男性はひっかかってしまう。そこで電話番号を交換することになる。これらの女の子はデート嬢と呼ばれ、基本的に20代の若い女の子中心である。またこれらの女の子は出会い系サイトやお見合いパーティにも潜入しているから注意が必要だ。

 その後、毎日電話がかかってくる。最初は恋人を装っているからこれは当然であり、「もしかしたらやれるかも・・・」という男のスケベ心をくすぐってくるのである。もちろん女の子は商品を買わせることを目的としている事を全く告げず(当たり前だが)いかにも個人的に好意を持ったという風にして近づいてきてデートに誘ってくるのである。そして3〜4回くらいデートをすると、宝石や絵画や毛皮のコートの展示会の招待状を渡してくるのである。「私の頑張ってる姿を見て欲しい」といって展示会に強引に誘われるのだ。

 そこに行けばもうおしまいである。展示会ではいきなり、100万以上するような高額の商品を買わされる。もちろんたいていの人は断るわけだが、断っても「ここで売れないと降格させられる」と女の子が情に訴えてくるのである。場合によってはコワモテの上司が現れて、「買う気のない人は誘うなって言ってたんですけどねぇ。あの子は厳しく処分しないといけないわねぇ」などと言い、そこでナイト気取りになった男性は女の子を上司から守るために契約するのである。そこで徹底的に買うことを拒否しても、長時間拘束されて根負けしてしまい、最終的には契約書を書かされるハメになってしまうらしい。多くの被害者はすでにそのデート嬢の女の子に対して恋愛感情を持ってしまってるので、席を立って帰るわけにもいかないのである。このデート商法の問題点は大きく3つあげることができる。

1、勧誘目的を告げていない。
2、恋愛感情を利用する。(ウソをついている)
3、断る意思表示をしても開放してくれず、長時間のセールスをする。


実はこの3つはすべて「特定商取引法」という法律で禁止されている違法行為である。オレの友人は自分からおとりになってあるデート嬢とデートを繰り返し、その展示即売会に潜入取材してそのいきさつをブログに書いたのである。なかなか勇気ある行動である。

 しばらく経ってから彼のもとにはそのデート商法をやってる悪辣な会社からのメールが届いた。そのブログの記事を削除しないと損害賠償を請求するという内容だった。しかし彼はブログ上で削除しない意思を表明し、そのまま公開を続けたのである。それから数日後、彼の元には弁護士から内容証明郵便が届いた。彼の住所をどうやって調べたのかはわからないが電話番号から割り出したのだった。普通ならそこでびびってしまうところである。しかし彼は何と、それまで伏せ字にしていた相手の業者の名前の伏せ字をやめてそのまま公開して書いたのである。宣戦布告である。

 すると業者もすかさず卑怯な手で応戦してきた。彼が書いてるブログの管理プロバイダに抗議して、業務妨害だからその記事を削除するようにと命令を出してきたのである。「プロバイダ責任制限法に基づいて該当記事の削除を要求する」という通知が彼の元に届いた。記事を削除しないとブログそのものが削除されてしまうことになりこれはブロガーにとって死刑宣告にも等しい。ブログ管理会社であるサイバーエージェントは、正義の告発ではなくてここで悪徳商法の側に味方したのである。彼はやむなくブログの当該記事を削除した。彼はブログ管理会社に電話して「記事が名誉毀損であるかどうかは裁判官や警察の判断することである」と主張したのだが、管理会社は「話し合いの余地はない」と却下したのだった。

 このいきさつに大いに興味を持ったオレはそのデート商法の業者のWEBサイトに行ってみた。なんと、そこには勧誘員たちのブログが存在したのである。都合の悪いコメントは削除されてるのか、八百長のようなヨイショするコメントばかりが並び、商品紹介のページには全く価格が記されていない。これはぼったくりの鉄則である。怪しさ満点のそのWEBサイトを見て、オレは「やっぱりこいつら胡散臭いぜ」と思ったのである。

 このような日記を書くと、おそらくどこかの業者が「名誉毀損だ」「業務妨害だ」とオレに抗議してくるかも知れない。しかし、オレはこの日記で具体的な業者名を一切出していない。それにも関わらず抗議してくるということはその業者がこのようなデート商法をしていて身に覚えがあるからである。オレはここで「ちゃんとした良心的な業者もあると思う」と公言している。良心的な業者は気にすることはないのである。もしもそんな抗議メールを送ってくるいわゆる「やぶへび」業者があれば、ここにその業者名をさらしものにするつもりでいる。

 最後に、オレはその悪徳業者が検挙されて警察に捕まることを願っている。その時にはデート嬢と呼ばれる勧誘員たちもみんな検挙して詐欺罪で刑務所にぶち込んで欲しい。このような悪徳商法は加担した組織の人間全員が犯罪者であるとオレは思っているからである。被害に遭われた方はどうか勇気を持って警察に駆け込んで、自分の受けた被害について説明してこのような被害の連鎖を食い止めて欲しい。

 この日記執筆に関して、資料を提供してくださったK氏に深く感謝する次第であります。この場をお借りして御礼申し上げます。


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