江草 乗の言いたい放題
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2006年09月09日(土) 貧者たちの祭り(〜キムラタン悲話)        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 江草が運営する株式銘柄情報掲示板では、次に来る銘柄はどこかという予想をたてています。ぜひごらんになってください。

 2006年2月、秋篠宮紀子さまご懐妊のニュースを知った投資家たちが考えたことはただ一つ「ご祝儀相場の到来」だった。「ベビー関連銘柄」として主なものは4250和光堂、7545西松屋チェーン、7645日本トイザらス、7935コンビ、7956ピジョン、8107キムラタン、8113ユニチャームなどである。これらの銘柄が一斉に動きだしたのである。

しかし、出産予定日まではまだ半年以上の時間があった。出産予定日のXデーに向けて、これらの銘柄は劇的な動きをすることが予想された。中でも多くの投資家の関心を集めたのは大証一部の代表的ボロ株、子供服メーカーのキムラタンだったのである。2月7日には高値58円をつけた。そこからいったん40円近くまで下げたが、4月3日には瞬間的に67円をつけたのである。40円で買ったものが67円になれば実に5割以上の上昇率である。しかもこの価格水準なら最低単位の1000株が小遣い程度で買えてしまうのだ。一株40円ならたったの4万円で1000株が買える。多くの零細個人投資家がこの株に群がったのも当然である。

 しかし、夏になるとそのニュースも忘れられたのか再びこの株は低迷し、6月15日には31円、7月19日にはなんと29円をつけて安値を更新した。日経平均が大きく下げた時期でもあり、ボロ株代表のキムラタンも同様に下げていたのである。しかし、ご出産予定日が近づくにつれて、再び貧者たちの祭りが発生し、この株もジワジワと上昇してきたのである。8月22日の終値は42円、29円をつけてからわずか一ヶ月あまりで44%も上昇したのである。たった一ヶ月で44%も値上がりする株は滅多にない。一日の出来高もせいぜい100万株程度だったのがどんどん参加者が増えてきて、8月28日にはなんと2500万株、株価もこの日瞬間的に50円を超えたのである。

 「100円まで上昇する」と強気で予想する人も出現したが、オレが気になったのは、時々落ちてくる「爆弾」と呼ばれる数十万株単位の売り注文だった。個人が小さな単位でせっせと買いあがったその努力をあざ笑うかのように、大口の売り注文が個人を蹴散らした。それでも株価は徐々に上昇していったのである。

 出産予定日は9月6日と発表され、あと一週間の戦いということで出来高はさらに増加し、一日の値動きも激しくなった。参加してる誰もが「9月6日には絶対に暴騰する」と信じて、それよりも少しでも早く買えば間に合うと信じてすでに十分上昇していたこの株を強気で買ったのである。

 さて、投資に勝つ人と負ける人の違いはどこにあるのだろうか。個人投資家というのは一般に損失と利益とどちらを優先するのだろうか。ヘタクソと達人の違いはまさにそこにあるのだ。ヘタクソトレーダーは、少しでも買った株が値上がりすると、その利益に耐えられなくなってすぐに売却して利益を確定してしまうのである。ところが値下がりしたときにすぐに売れば傷が浅くて済むのに、なかなかその勇気が出ないでズルズルと損失を拡大させてしまうのである。投資の達人というのは負けを小さくできる人である。勝つときはとことんどん欲に勝ちをむさぼるが、失敗だと思ったらすぐに撤退できる勇気があるのが投資の達人なのだ。30円台でキムラタンを買えた個人投資家の多くは、5円も値上がりすればすぐに手放し、さらに上がってからあわてて買い直すというふうに落ち着きのない投資スタイルの者が多かった。

 そして運命の9月6日を翌日に控えた9月5日、突如キムラタンの株価は大きく下げたのである。あと一日を我慢できなかった個人投資家が利益確定の売りを入れたのか、あるいは大口の機関投資家が安全策をとって一日早く売ってきたのか、もしくはこの日大証金が発表した信用取引規制(キムラタンの信用取引に関わる証拠金率の引き上げ)が影響したのか、前日の終値56円から大きく下げて50円で引けたのである。9月6日を待てずに早々と値崩れしてしまったのだ。さて、もうここからは上がらないだろうとオレは思って、自分の運営している株式銘柄情報掲示板にも「終わりましたね」と9月5日の夜遅くに書き込んだ。

 しかし、最後のチャンスに賭ける人たちも多かったのである。いわゆる「リバ厨」と呼ばれる人たちである。これは大きく下げた株の一瞬の反発を狙って、落下中の株を拾おうとする勇者たちに与えられた名誉ある称号である。多くのリバ厨が群がった9月6日、キムラタンの出来高はなんと7822万8000株もあったのである。しかし終値は無情にも前日比9円安の41円、上昇前の水準に戻ってしまったのだ。この日、リバウンドを期待して買った人たちはほぼ全滅したのである。後に残ったのは、一攫千金の夢を見て勝負を挑んだ多くの零細投資家たちが死屍累々と横たわる荒野だけであった。貧者たちの祭りはこうして幕を閉じた。キムラタンの株価が再び上昇するのは何年先だろうか。その祭りをずっと傍観していたオレの抱いた感想はただ一つ

「ボロ株だけは絶対に手出しするんじゃねえ!」


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