江草 乗の言いたい放題
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2005年12月31日(土) 株価はいったいどこまで上昇するのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 今年最後の取引となる大納会を迎えた12月30日の東京株式市場は、前日終値比232円安の1万6111円43銭で取引を終えた。2005年の株式市場は景気回復を受けバブル期以来の活況で、この一年間の日経平均は4622円高、上昇率は40.2%とバブル崩壊後最高だったのである。東証1部の時価総額は前年末比約168兆円増の522兆680億円。2003年3月11日には221兆円まで落ち込んでいたのが、倍以上に上昇したことになる。あのバブルの絶頂期だった1989年末に記録した590兆9087億円も間近である。一日の出来高も売買代金もそれぞれ過去最高を記録したのである。

 何度か上昇にブレーキが掛かりかけた瞬間はあった。外資が何度か売りに転じた局面もあった。しかし、強力な個人投資家の買い意欲と原油高からくるオイルマネーなどの流入がさらに株価を押し上げたのである。銀行の次は鉄鋼株、その次は電機、ハイテクというふうに循環物色され、何を買っても儲かるような錯覚に襲われる、そんな動きが8月以降の流れだった。衆院選の自民党圧勝以後、ほとんど押し目らしい押し目もつけないで一貫して上昇していったのである。

 1万2000円をなかなか超えられなかった日経平均は、秋口には年内に1万4000円と言われたが、終わってみれば1万6000円を超えた。長く5000円台の攻防だったソフトバンク株は分割を発表後一気に上昇し、1:3分割後の12月29日には5000円(つまり実質1万5000円)を突破したわけで5ヶ月ほどの間に3倍になった。何も悩まずにソフトバンク株を買っておけば資産が3倍になったのである。

 永遠に上昇し続ける株はない。上昇はどこかで止まるはずだ。そう思うながらおそるおそる上がっては売り、またあわてて買い、少し上がったらびびって売り、そんな繰り返しで結局日経平均の上昇率に比べてはるかに少ししか儲からなかった個人投資家も多かったのではないだろうか。(実はオレもそのうちの一人だ。)年間で10倍近く上昇した銘柄もあった。そんな銘柄に全財産を突っ込んでおけば今頃は遊んで暮らせるようになっていたはずだ。結局目移りしながらなかなか大きく稼げずに右往左往していたのが大方の投資家だったとオレは想像する。

 この株価バブルはいつまで続くのか。今のところ、終わりそうな気配は全く感じられないのである。それどころかオレのまわりには株式投資なんかまだしてない人たちがほとんどなのである。そんな人たちがみんな「そんなに儲かるのならワシも・・・」と思ってこれから参入してくる可能性が高いのである。2006年は主婦も学生もフリーターも定年退職したおっちゃんもみんな株式投資に参入してくるだろう。そして、日経平均が上昇し続ける限り参加者はみんなハッピーなのである。時価総額という資産は増え続けるからだ。

 極端な話、「明日からすべての株価を倍にします」なんて決定がされればみんなの資産が倍になる。(空売りをしている人は悲惨だろうが)株価なんてひとつの共同幻想であり、たとえば今日任天堂の株価が1万4250円であることには何の意味もないのである。株数が倍になれば単純に株価が二分の一になってしまうかというとそうではないことは、株式分割をした企業の株価がその後も上昇することから明らかである。つまり、ある企業の価値をはかる物差しとしてすでに株価はその意味を失っていて、今やマネーゲームのひとつの指標としての意味しか持たなくなってきているのである。

 かくいうオレもネット取引をしながら大きな損失を出しても、まるでロールプレイングゲームで主人公の勇者が死んでしまって所持金がなくなる程度の感覚しか持たなくなってしまっているのである。「また勝って取り戻せばいいや」負けたとしても株式投資というフィールドから退場する必要はない。明日も相場は開いているし、取引の負けは取引で取り戻せばいいのである。

 さて、2006年のことを大胆にも予測してみたい。まず、日経平均株価は春には2万円を突破するだろう。ただ、さすがにその後で調整局面を迎えるだろうし、外資も利益確定の売りに転じてくるだろうしいったん1万8000円台まで戻す。しかし夏前から再び強力な上昇に転じ、一年後の2006年末には2万5000円というのがオレの予想である。循環物色されずに唯一蚊帳の外だったゲーム業界も任天堂やソニーが必ず巻き返してくるだろうし、道路交通法の改正で駐車違反の取り締まりが民営化されれば駐車場業界が伸びるだろう。逆に今年かなり上昇した鉄鋼は中国の猛追で業績悪化は確実だろう。そんなふうに年明けの相場をオレは予想する。

 ただ、終わりはある日突然やってくる。必ずやってくる。オレの経験では永遠に上がり続ける株はない。順調に上がり続けるソフトバンク株もいつかその頂点を迎えるだろう。そのある日がいつなのか、それが事前にわかればいいのだがそんなわけにもいかない。突如襲う暴落と個人投資家の阿鼻叫喚、そんなパニックの中でもたくましく生き残るためにはどうすればいいのか、オレはなんとか勝ち逃げできないものかといつも考えている卑怯な人間である。そんな株式投資の世界を牛耳っている男たちは、ネット上ではみんな通称で呼ばれる。ソフトバンクの孫正義社長は「禿」と呼ばれている。(ソフトバンクという銘柄自体が「禿」と呼ばれることもある。)村上ファンドの村上世彰氏はその風貌から「欽ちゃん」と呼ばれる。楽天の三木谷社長はかわいく「ミキティ」だ。しかし、オレがもっとも笑ったのはライブドアの堀江氏の呼び名だった。2ちゃんねるの株式板で彼はなんと「豚」と呼ばれていた。ライブドアは「豚扉」だった。

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