江草 乗の言いたい放題
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2003年12月04日(木) 年金を納めない人は妖怪になります        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 社会保険庁岐阜社会保険事務所が、保険料(年金)の未納者を妖怪にたとえた広告を岐阜県内の無料情報誌に掲載した。60万円の広告料を払って、25万部発行された生活情報誌「月刊ぷらざ」には、年金妖怪大辞典と題して、保険料を納めない人を妖怪にたとえて漫画にしている。

 必ず納めるからと言いながら未納付の女は口だけ女、納付した年数が足りないのに無理矢理もらおうとする人は無理かべ、年金未加入だったので収入を失い泣いているお年寄りを大泣きジジイ、サラリーマンの妻で年金を納めなくてもよかったが、結婚をしたとき届け出をしなかったため、年金を受けられなくなったぬけがけババア、収入がなく免除申請をしたが、毎年の申請をしなければいけないことを忘れ、未納者になってしまったいったん免除などである。江角マキ子を起用した情けない年金CMに比べてなかなかのセンスである。広告代理店はあの情けないCMを作ったヤツを解雇して、かわりにこの妖怪漫画の作者を採用すべきである。

 ところがこの広告に対して岐阜県の社会保障推進協議会が「納めたくてもできない人がいる」と猛反発して抗議し、事務局は陳謝したという。オレは納得がいかないのである。少なくとも年金に関しては3種類の人しかいない。

1、納めている人
2、払えるけど納めていない人
3、経済的な事情などで支払いを免除されている人


である。この妖怪広告は少なくとも上記2の人たちに対してのものであり、3の人たちは正当な理由があって払っていないのだから抗議の必要はない。また2の連中は国民の義務を果たしていないわけだから文句を言う資格はない。文句があるなら先に払うもんを払ってから言って欲しいのである。つまり、抗議の主体となる人々自体が存在しないのである。

 そうなるとこの言いがかりをつけてきた社会保障推進協議会というのはいったいどんな連中かと思ってしまうのだ。おそらくこいつらは、黒人でもないのにカルピスのロゴマークに文句をつけたり、ちびくろさんぼを追放しようとした連中と基本的に同じレベルの似非人権屋である。存在しない抗議や差別を作り出し、言いがかりをつけてくる恐喝まがいの迷惑な連中である。

 「納めたくてもできない人」が傷つくというのなら、たとえば結婚式場のCMはどうなんだ。この世には「結婚したくてもできない人」がたくさんいる。傷つくじゃないか。週刊誌のヌードグラビアはどうなんだ。どんなに見たくても見ることのできない視覚障害者の人は「○○がついに脱いだ」という見出しをどれほど悔しい思いで見ているか。その悔しさがわかるか!

 したくてもできないこと(ED)と、できるけどしないこと(禁欲)は根本的に違うのである。それを一緒くたにする馬鹿とははじめから議論の成立のしようがないのである。あまりにも頭が悪すぎるからである。


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