江草 乗の言いたい放題
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2003年06月08日(日) 裁判所は殺人犯の味方か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 2000年8月14日、大分県野津町で発生した15歳の少年による一家六人殺傷事件を覚えているだろうか? 少年は被害者宅の倉庫に隠れ、午前二時、家人が寝静まってから風呂場の窓ガラスを割って進入し、サバイバルナイフを手にして「弱い者から順に殺す」とまず13歳の孫を刺し、続いて起き出してきた家族を次々と襲い、3人がほぼ即死、3人に重傷を負わせた。事件の痕跡を消す目的で放火するために自宅に一度戻り、その間に通報されないように電話線を引きちぎり、油を撒いたが一部を焦がすにとどまったという事件である。

 一家を皆殺しにしようとした理由は、風呂場を覗いたという嫌疑を掛けられたからだったという。その家に住む少女に交際を迫ってふられたという説もあったが、本人は否定した。こんな外道は即刻道ばたに縛り付けて、通りがかりの人が自由にサバイバルナイフで心臓以外の好きな場所を刺してよしという刑を与えて欲しかったのだが、少年犯罪に寛大な我が国のルールに従って犯人のガキは医療少年院に収容されたのだった。

 さて、被害を受けた一家は当然、この外道の両親から賠償を請求する訴訟を起こすことになる。請求額は2億4000万円、3人が殺され、3人が重傷を負わされたのであるから妥当な金額である。ところがその訴えが取り下げられて和解になったと知ってオレは仰天した。なんでも2億4000万円の訴訟を起こすには、訴訟費用の印紙代83万円がかかるという。治療費等にお金が掛かって余裕がないためこの費用の免除を申し立てたところ地裁は却下した。被害者側は印紙代を減らすため損害賠償請求額を三百円とする減額を申し立てたが減額は認められず、印紙代が千五百円で済む即決和解を選択したという。なんともやりきれない話である。

 この家族が一人の人間のクズのせいでどれほどの被害を受けたのかという配慮が裁判官にはないのか。悪を憎む気持ちも思いやりの心も持たない裁判官どもが今日も馬鹿な判決を下し続ける。別れ話を持ち出した女を刺し殺し、灯油を撒いて放火して無理心中に見せかけた藤沢の佐々木慶も無罪。子供を誘拐してその死体を隠していた札幌の工藤加寿子も無罪。無罪が確定した場合、拘留期間に対して国は日当を支払うんだよ。殺して許されてゼニまでもらえる。こんな夢のような国にはいずれ世界の犯罪者が集結するぜ。


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