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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2007年04月29日(日)
悠久山球場は、300ミリまで。


 今日は、晴れ。いい天気すぎる。絶対日に焼ける。

 駅からタクシーで10分ほどの悠久山公園の中にある悠久山球場が、今日の試合会場。3試合を堪能。この悠久山球場。新潟県高校野球の公式戦のメイン会場の一つで、両翼が90ンメートル、中堅122メートルというそれなりの球場だけど、フェンスが低くて、グラウンドがとても近い。持参したカメラが、400ミリだったため、いつものように最前列を陣取ると、バッターは画面からはみ出てしまう。スタンド中段くらいに座ってちょうどいいくらい。この距離感に戸惑い、なかなかペースをつかめなかった。

 そんなとき、天の助けが!

 第二試合の中盤、一塁側で撮影していたおじさんが、私の持ってたカメラに「そのレンズ、まさか、盗んだんじゃないだろうね」と明らかに気分を害することを言ってきた。私は少し“ムッ”とした。そのおじさん、は虫類系の顔で、小麦色に日焼けしたインパルスの板倉って感じだった。少し前にスポーツ新聞社の腕章をつけてた兄ちゃんに険しい顔で何か言っていたから、正直関わりたくなかった。「借りているんです」と言い返した。すると、おじさんは素っ頓狂な声で、「うっそだぁ〜。そんなの貸してくれる人いないよ」。まだ疑ってらっしゃるんですか…。やっぱり関わりたくない…。おじさんは、おかないなく喋る。

 ところが、「ここでは、400(ミリ)は大きすぎるよ。せいぜい300(ミリ)までだね」と言って、自身が持っていた300(ミリ)のレンズを貸してくれたのだ。あなた、“そんなの貸す人いないよ”って、さっき言ったばかりでは?おじさんの一流のボケにちょっと戸惑った。私がもたつくと、「バカ、何してんだよ」と関東弁でぶっきらぼうに言うので、多少の警戒をおぼえたけど、好意を無にする方が後が怖そうだし、お借りすることにした。撮影、快適。ようやくいつものペースでシャッターを押すことができた。試合が終わり、レンズを返すと、おじさんは「グッドラック!いい写真を撮るんだよ」と颯爽と球場を後にした。

 おじさま、その節は誠にありがとうございました。