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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年12月11日(木)
生き方探求チャレンジ体験


 美容院へ行くと、背広を着たおじさんが、店員さんに感謝状を渡していた。28年生きていて、生感謝状を見たのは初めてだった。小柄でか細い店員さんの白い腕を眺めながら、「どう見ても人命救助じゃなさそうだしなあ(感謝状=人命救助という想像力の乏しさが悲しい…)。何で感謝状なんだろ」。そして、カットをしてもらっているときに、話を切り出した。

 店員さんの話によると、先月頭、地元の中学生が社会勉強のために3日間ほど来て仕事をしていたらしい。調べてみると、これは生き方探求チャレンジ体験という学校のカリキュラムの一つ。スーパーやカーショップ(牧場もあったらしい!)などに行って、仕事の現場を体感することによって、将来の進路の選択を促すものらしい。友人あたりは、「店に中学生がいるのを見たことがある」と言うが、私はまだその場面に遭遇していない。学校側が方々の店や会社に交渉をして生徒を預かってもらえるところを探すのだが、私の行っている美容院のオーナーさんがそれを引き受けたのだ。

 店に来てたのは、2人の男子中学生。9:30出勤の16:00上がり。あくまで体験なので、賃金は発生しない。期間中は学校に行く必要がなく、仕事が終わったら直接家に帰る。仕事と言ってもアルバイト経験すらない子供に何が出来るわけでもなく、声かけや床掃除などをしてもらっていたとのこと。「あの年頃の子と接する機会なんてなかなかないですから。何話していいかわからなくて困りましたけど、新鮮でよかったですよ」とは店長さん。特に若い男性スタッフがあれこれ面倒を見てかわいがっていたらしい。最終日に、「ごくろうさま」という意味をかねて、カットをしてあげたらしい。感謝状は、生徒を預かってくれたお礼。

 生徒はみな希望通りの仕事に就けたかと言えば、決してそうではないようだ。店で預かっていた中学生は、サッカー部員で「サッカー選手になりたい」と言っていたと聞いた。ま、パープルサンガが中学生預かってくれるとは思えないしな。きっと、野球部員で「プロ野球選手やメジャーリーガーになりたい」という子もどこかで違う業種の体験をしていたのだろう。

 スポーツ選手は、普通の仕事とはちょっと違う意味合いがあるように思う。でも、意識の高い子は、もうすでに「スポーツでご飯を食べていくんだ」と思ってるはず。そういう子にとっては、スーパーや美容院と同じ線上にプロスポーツ選手があるんだろうな。