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| 2003年11月21日(金) ■ |
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| 私は、邪魔者? |
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人ん家に入るときは、“おじゃまします”と言う。年齢が上がるにつれ、それは“失礼します”にとってかわることが多くなるが、基本形はやはり、“おじゃまします”。漢字に直すと、“お邪魔します”。最近、この漢字をしみじみ実感する。ああ、私がここにいるのは邪魔なんだな、と。
たとえば、学生時代、教育実習を受ける際、先生からはっきり言われた。「君たちは、大切な生徒の勉強時間を邪魔するんだからね。そこらへんを心得て取り組んで欲しい」と。それまで、“生徒に教えるんだ”と意欲満々だった実習生のテンションが下がるのが、目に見えてわかった。でも、それは事実である。
たとえば、開店中の店で棚卸しをするときもそう。お客さんや店員さんが売り場をいるため、カウントしながらも、人の気配には神経を張り巡らせ、必要とあらば、カウントを中断して、その場を離れる。そして、人がいなくなったら戻るのだが、ずっとその場に居座る人や、私が動きと客の動きが同じになってしまい、どこにいても邪魔になってしまうという惨めな事態を生むこともある。
今日なんかひどくて、はよカウントしなあかん日配コーナーに頻繁に立ち止まる人人人、狙ったかのように私がカウントしている場所ばかりクリーナーで掃除するバイト店員やポケ菓子コーナーにいる買い物しているのかいちゃついてるのかわからんバカップルのせいで仕事が進まなくて、イライラする。邪魔じゃ、われぇ〜!とわめきたくなるのだが、何を隠そう、邪魔なのはこの私。精神的に滅入っるときに棚卸しをすると、ちょっと生きているのがイヤになる。
グランドへ行くときも、事務所で許可を取っている場合は、誰かしらに挨拶して帰るようにしている。「今日はありがとうございました。お邪魔しました」が主なセリフだが、あまりのマッチングに我ながら感嘆する。はっきり言って、練習場に突然来る知らない人は邪魔者だもんね。しかも事務所で許可を取ったとなると、挨拶程度はしないといけないと思う人もいるだろうし。あ〜あ、もっと人から歓迎される趣味を持ちたいなあ。この趣味を持っている限り、一生、邪魔者意識から抜け出せないような気がする。 邪魔で思い出したけど、オリックスの川越投手は、小学校1年生のころ、地元の野球チームの練習に参加していたのだが、そのとき、上級生から、「チビ、じゃま」と言われ、一人壁あてをしていたのだという(川越投手が甲子園に出たとき、雑誌に書いてあった)。今や一プロ野球選手の彼にも、「邪魔」と言われる時代があったなんて、信じられない気がするけど、人は「邪魔」を乗り越えて、大きくなっていくものかもしれない。
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