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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年10月25日(土)
『そうだろう…』、どうだろう?


 高校野球と言えば、西浦達雄さん。西浦達雄さんと言えば、高校野球なのです。名曲『瞬間(とき)』を始め、長年多くの高校野球テーマ曲を作っておられます。好きなアーチストの一人です。活動が地道故に、CDを手に入れるのが困難でしたが、ネット社会のおかげで、西浦さんの歌を知ってから10年以上たってようやくCDを買うことが出来ました。『Voice of Mind』というベスト盤です。最近はこれをBGMにPCと向き合っています。

 私より一足先にCDを手に入れたみどりさんもハマリッぱなしで、2人で球場へ行くときの車でのBGMは大概これです。そんなみどりさんが言います。「『そうだろう…』という曲、すごくいい曲で好きなんだけど、どうしてもその意味がわからない」。

 『そうだろう…』は、アルバム11曲目に入っています。すでに有名な話らしいのですが、これは98年夏甲子園で準優勝したときの京都成章高校の部員がモデル。春、レギュラーで甲子園に出た彼ですが、夏はベンチに入れなかったそうで、後日そのときの心境を西浦さんが本人から直接聞いて、作ったのがこの曲です。みどりさんはそのエピソードを知っています(私に教えてくれたのも彼女ですから)が、それでも「わからない」と言います。

 そのとき、私はまだCDを買っていなかったので、歌詞カードを見せてもらうことにしました。ときどき「?」を思うことはありましたが、だいたいのニュアンスはわかったつもりでいました。

 ところが、いざCDを買い、耳で聞いてみると、わからないんです。歌詞だけ見て頭でわかったようなことを言ってた自分を恥ずかしく思いました。わかったつもりのものをわからなくさせたもの。それは音や歌手の声色なんでしょうか?不思議です。でも、詩全体の世界がわからなくても、ちりばめられた言葉の1つ1つに響くものがあり、私もこの歌は好きです。わかるにはきっとモデルとなった部員のような苦い経験がないとダメなのかもしれませんね。

 『そうだろう…』

 あいまいな夢は 何げない日々に
 のみ込まれてゆく
 吐き捨てるように 呟いてた
 君の声が こだましてる

 おしよせる想いは 言葉にならない
 声にも出せない
 わかってた君を 信じてた
 いたいほどに悲しいほど

 いつも 美しい夕焼けが
 君をつつむまで 唇かんで
 耐えてきたんだ そうだろ

 涙、堪えるのが 辛いなら
 大きな声で 叫べばいい
 高く見上げたあの空が君を見てる
 どれほどの夢を、あつめたって
 どれほどの言葉を、伝えても
 君のその目の輝きには、かなわない
 この溢れ出だす涙をとめられない

 こたえは、いつも あきらめた季節
 取り戻すように
 君の中にある 傷ついてた
 痛みさえも 偽らずに

 たしかに あの遠い記憶が
 導いてくれている
 はみだしそうな 憧れは
 あの未来へ 駆け出してく

 それを 誰かに伝えたくて
 誰かに届くまで 心の声が
 今も響いている そうだろ

 涙、堪えるのが 辛いなら
 大きな声で 叫べばいい
 高く見上げたあの空が君を見てる
 どれほどの夢を、あつめたって
 どれほどの言葉を、伝えても
 君のその目の輝きには、かなわない
 この溢れ出だす涙をとめられない 

(作詞、作曲、編曲、歌:西浦達雄)


 余談ですが。
 歌詞カードには彼の活動の記録が書いてありました。よく見ると、甲子園球場「炎の5回裏」とありました。出来た当初は、「ちっ、巨人のマネしやがって、プライドがないんか、球団はよぉ」とかうそぶいてたのですが、作者が西浦さんとわかると話は別です。おまえにも、阪神ファンの“プライド”あらへんやんけってな具合ですが、ま、この球団にしてこのファンということで、ご勘弁願います(苦笑)。