
|
 |
| 2003年10月07日(火) ■ |
 |
| お父さんの選択 |
 |
Nさんは、2児の父。2人とも男の子だ。野球の好きなNさんのことだから、当然子供にも野球をさせているものだろうと思ったのだが…。
Nさんは言う。 キャッチボールをしても全く捕れなかった下の子が、最近ようやくボールをグラブに当てることが出来るようになった。あともう少しで捕れるところまできている。でも、野球チームに入ったら、「なんで捕れないんだ」と怒られるんだよ。
野球好きのNさんの子供だ。もちろん野球には興味を持っている。野球のテレビゲームとかでも、配球を考えるようになったんだとうれしそうに話してくれた。そんなNさんが何より恐れているのが、子供が野球を嫌いになることだ。
上の子が一時、少年野球チームに入りたいと言った。そのきっかけがお父さんが草野球で試合をしているのを見たことにあるらしい。不思議なことに、Nさんはその日絶不調でいいところなしだったらしいのだが、子供は子供なりに何か感じとったのだろう。そんな子供にNさんは言った。「野球チームに入ったら、褒めてもらえなくなるし、今よりもっときつく怒られるんだぞ。それに、日曜日も遊びに行けないし。それでもいいんだったら(チームに)入ってもいいぞ」。結果、上の子は野球チームには入っていない。Nさんは、「入るなって言ってるようなもんだよね」と言った苦笑した。
私はこの話を聞きながら、もうすでに、「これを日記に書いてみたいな」と思っていた。反感を持つ人も出るだろうと思った。それは、Nさんの言葉の端々に表れている少年野球チームに対するイメージの対してである。私は少年野球がどのようなものかよくわからないが、Nさんの思っているようなチームばかりではないと思う。悪く言えば、Nさんはちょっと偏った野球観を持っていて、子供の可能性ややる気の芽を摘んでいる。でも、Nさんと向き合って話をし、彼の表情や仕草を見ているとどうしてもそういう風には思えなかった。この人は、野球や親子の絆を切ないほど大切にしているんだ。
後日、人から「本格的に野球を始めるのは中学からでも遅くない。それまではいろんな競技で体を鍛えればいいんだ」と聞いた。今度、Nさんに会ったら伝えようと思う。
|
|