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| 2003年09月19日(金) ■ |
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| “オレの領域に入ってくんな” |
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職場の先輩Bさんはアニメ大好きで、マニアで有名だ。そんな彼が移動中の車内で、「オレ、Dさん、嫌いやわ」とぽつりと言った。Dさんは、最近新しく入ってきた人。Bさん、Dさんと私はこないだ仕事で一緒だった。BさんとDさんはアニメの話で盛り上がっていたように思ったのだが、Bさん曰く。「確かに同じアニメ好きやけど、初対面やのに慣れ慣れしく、自分(Bさん自身)の好きなものについてあれこれ語られるのはちょっと…。“オレの領域に入ってくんな”って感じで」
野球とアニメは違うが(野球と出会う前は私のアニメ好きやったけど)、好きなものに関する“オレの領域に入ってくるな”という彼の気持ちはわかる。その領域では自分が一番でいたいというか、自分が誰よりも好きなんだと思いこんでいたい。よくないことだってわかっているけど、仕事じゃないんだから、他人に心をかき乱されなくないのだ。これはオフラインでよく人に言うことなのだが、私は東山高校ファンの人に対して親近感を持つことはあっても、友達にはなれない。今、東山絡みで交流している人はOBや父兄など関係者だけだ。私が野球を通して知り合い、今も懇意につきあっている人たちは、他校のファンやプロ野球のファン、東山をよく知らない人などである。
本やネットで東山のことが書かれているとうれしい反面、いろんなことを思い複雑な心境になる。事実、昨夏甲子園に出て以来、取り上げられる回数も増えたが、読んでてイヤな気持ちになるものも出てきた。仕方ないと言えば、仕方ないのだが。
今日、ある掲示板に、『東山の2年生部員はいません。昨年の不祥事で全員辞めました』というおったまげた書き込みがあった。単なる情報提供以外の好意を持てない感情がくみ取れた。私はこのチームが嫌いだとか、今度のチームが弱いという内容なら、個人の気持ちだし、はっきり言って強いとも言えないから、仕方ない。でも、これは情報として明らかに間違っている。腹立たしい気持ちと、「こんなカゼネタ堂々と書いて、恥ずかしくないの?」という嘲笑する気持ちと、「なんでこんなこと言われなければいけないのだろう」というモノ悲しい思いが入り交じった。ネット上でとことん責め立てたい気持ちはあったけど、関係ない読者や管理人さんを巻き込むわけいにはいかない。結局、事務的に間違いを訂正するにとどめた。書き込むのにちょっと時間がかかった。私は私なりにない自制心と一生懸命戦った。えらいやろ〜、ほめて、ほめて〜。
その掲示板を見て、知らない人に「東山の2年生は不祥事で全員辞めたんだ」という誤った情報がインプットされるのはどうしてもイヤだった。グランドで、球場で、見ている選手たちが“なかったものにされる”のはたまらなかった。今の2年生をそれほどたくさん見てきたわけじゃないけど、ふとした仕草や声やエピソードなどは耳に入ってきて、私の中で大切のものになりつつある。それに透明インキをぶっかけられたところを頭の中で想像してみた。許せなくなった。選手は私のものではないが、心に残る仕草や印象は、自分で足を運び、何らかの行動を起こして勝ち得たものだから。
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