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| 2003年09月08日(月) ■ |
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| おばあちゃんのほっぺたばかり見てた |
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ある日、グランドに練習を見にきているおばあちゃんと話をした。「『おばあちゃん、僕、辛くないよ。野球楽しいよ』、そう言ってくれるのが、すごくうれしくて…」と話してくれたおばあちゃんは、たまらなく魅力的なほっぺたをしていた。
髪の毛が真っ白。もうかなりご年輩のはずなのに、20代の私なんかよりも遙かに若い肌。中でも、大きくせり出しているほっぺたは、私の視線を釘付けにする。温かみのある雪見だいふくみたいだ。うわ〜、さわりた〜い。気持ちよさそう。ぷにぷに、ぷいぷに。その感触を想像するだけで、たまらなくなる。私はおばあちゃんの話にうんうん頷きながらも、ほっぺたが気になってしかたなかった。なんでそんなにきれいな肌をしているのだろう。
その答えはすぐに出た。 「実はね、私も運動やってるの、卓球をね。若いころやってて、しばらくしてなかったんだけど、最近また始めたの。近くに卓球教室があって、そこに行ってるの」 というわけだ。そして、おばあちゃんは孫の練習を見にきたけなげなおばあちゃんから、一アスリートへ変わった。
「結局は、野球も卓球も同じなの」 おばあちゃんはそう言った。お、うまく人を惹きつけるなと思った。
「卓球で大切なのは、膝を使うことなの。膝を曲げてバネのようにして、こうやって動く。膝を立てたまま動いたって、全然ダメ。ついていけなくなるの。ほら、さっき監督も言ってたでしょ。膝を使いなさいって」 おばあちゃんは、その場で膝を曲げた状態で前後左右に移動した。そのあと、膝を立てた状態で同じことをした。確かに前者の方が動きが早いし柔らかい。
そういえば、さっき練習中に監督が野手に「膝を曲げて、武士のように動け」と言ってた。私、おばあちゃんをちょっと見くびっていたようだ。まさかこんな話をおばあちゃんから聞くことになるとは思ってもいなかった。さっきまでプニプニだと思っていたほっぺたが、心持ち引き締まってみえた。
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