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| 2003年07月16日(水) ■ |
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| 目線 |
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相手打線に5点目を許したとき、エースはマウンドから退き、ライトの守備位置についた。
洛陽工業のエース・川勝投手は、強打線・福知山成美を相手に、健闘を見せていた。上半身だけで投げてる印象もぬぐえなかったが、それがテンポの良さを生んだのか、ど真ん中に近いボールを投げ込み、体格のいい相手バッターがボールを見送るという場面を時折見受けた。
ところが、4回あたりから、マウンドで土を蹴る仕草が目についた。相手打線がライナー性の打球を飛ばし始める。5イニングを投げて被安打6本は、決して打ち込まれているとはいえない。でも、得点は着実に加えられていく…。
そして、ついにマウンドを降りることになったのだ。ライトの守備位置についた彼は、まっすぐ前を見つめていた。マウンドである。代わったピッチャーの投球練習が終わっても、一度もうつむくことはなかった。
打たれはしたけど、彼は自分の投球に納得したのではないか。そうでないと、自分がいないマウンドを、あんなまっすぐに、じっと見入ることなんてできない。そう思った。
そういえば、一度だけ、後を向いて、何かじっと見ていた。そこにはスコアボードがあった。
<2回戦> 福知山成美 7−0 洛陽工業 (宮津)
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