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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年06月25日(水)
野球の場所に身を置くこと


 今日は平日ながら練習試合があり、見に行きました。対戦相手は、なんと東洋大姫路高校です(やばいかな?学校名。クレーム来たら、どうしよう…。でも、これ言わないと今日の日記は書けないんだなあ)。

 姫路駅からタクシーでン十分。千円札が3枚飛び、ドライバーはウハウハ。グランドは、市内郊外の白鳥(はくちょう)タウンから歩いて10分ほどの林を切り開いたような場所にある。できたのは5〜6年前らしく、ドライバーさんはここの存在を知らなかった。

 私が着いたときには、両校ともまだアップ中。グランドは野球部専用のようで、外野にまばらに芝が生えている。(なぜかライトのところだけ、不自然に黒い土が)グランド脇にある緑の階段を上る。上からグランドを見下ろすと、ダグアウトの屋根に「TOYO」と書いてあった。そして、通路に沿ってベンチがおいてあった。墓石色や紺色など、他校のグランドではそうそうお目にかかれない珍しい色のベンチだった。すぐ後ろが山の斜面で、その斜面の上にはボール拾いの部員がバットを持って立っていた。ボールが来ないときは素振りをしているようだ。観客席はそれほど多くない。土日とかは座れなくなるんじゃないかと余計な心配を。一三塁側のベンチの上にはパイプが張ってあり、青いシートで雨よけや日よけができるようになっている。だいたいが父兄さんの仕事であるよう。

 三塁側におじいちゃんがようけたまっていた。東洋大姫路のファンクラブの面々らしい。またそれとは別に個々で見ているおじいちゃんもいた。「こないだはどこどこと試合してねえ」とわざわざ私にまで教えてくれる人から、「ここはだめだよ。もうずいぶん甲子園出てないし」という時代錯誤な人まで。で、一塁側には東山の父兄さん。そんな面々が見守る中、プレーボール…と思いきや。背後で声がした。「あの、誰かのファンですか?」。

 びっくりした。それ、私が使う手法じゃないか。振り向くと、これまた雰囲気まで私にそっくりな女性が。なんじゃこりゃ。しばらく狼狽して、言葉が出なかった。ここに来ているってことは、当然私も姫路サイドだと思われてるんだろうな。「相手の東山を見に来たんですよ。」とどうにか答えた。恒例のグランド撮影をしている私が目についたらしい。で、彼女は東洋大姫路のファンなのかといえば実はそれほどではないらしい。でも、このグランドには何度か来て練習試合を見ているらしい。私の頭では計り知れない野球ファンはまだまだいるようだ。「ここ遠いやん。なかなか思いきれへんで。でも、アンくんと東山っていうから…」。アンくんと東山が同格?!うれしい人もいるもんだ。

 試合は、1人より2人で見る方が心強い。私と彼女はとにかくよくしゃべった。彼女の明徳義塾ファンの友人のことや、京都の高校のグランドのこと、国体で繰り広げられる高校野球のことも聞いた。そうそう、藤井瑞紀くん(当時の東山には藤井姓の選手が2人いたので、区別のため)のファンだと言っていた。そんな彼女は、トイレ掃除をするアン投手を見たことがあるという。これはすごいお宝だと思った。変な意味じゃなく。チームメイト以外でトイレ掃除をする彼を見た人なんて、皆無なんじゃないだろうか。それだけでフェンス1つ隔てて向こうにいるアン投手の見え方が私のそれより遙かに彩りがあるように思え、ちょっとうらやましかった。でも、彼女とは試合後、はぐれてしまい、私は先に帰ってしまったようです。申し訳ないことをしました。

 試合はだいたい予想通りの結果でした。でも、中盤までは健闘してたように思います。ここでこの相手との試合を見れただけで、私は充分です。帰り、知り合いの方に勧められて、車で姫路駅まで送っていただきました。試合をよくおられます。スコアをつけずにただじっと見ているだけでなんでそんなにわかるのでしょう。私はスコアをつけても平気で得点や打順をズラしてしまいます。トホホ。私には野球を観る才能はないようです。でも、野球の場所に足を運ぶのは好きです。旅と野球。見知らぬ場所、球場、グランド。特別なことがなくても、ただそこに身をおいていることが、私には心地いいんです。今日、試合を眺めながら改めて思いました。