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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年06月22日(日)
早く帰りなさい

 
 厳密には今日の話。

 前日、市長邸でうだうだしていたら、日付変更が目前に迫っていた。ともきちと二人慌てて帰路につくも、地元の駅に着いたのは1時前。いくらなんでも危ない。それにごっつ疲れたし、タクシー使うか。駅からうちまではタクシーメーターでワンメータにしかならない。あからさまに不快な態度をするドライバーが少なくないので、このところがなるだけタクシーは使わないようにしていた。確かにタクシードライバーの立場にしたらたまんない。何時間も待ったあげく、ワンメーターじゃ、文句の一つも言いたくなる。駅前のタクシー乗り場。ドライバーは客を選べない。でも、客もドライバーを選べない。なんで客に当たるのか。悪いのはこっちではなく、その給与体制と制度なのに。ああ、理不尽。でも、乗るしかない。覚悟を決める。

 私が行き先を告げると、「へ、○○通りのどこ?」。最近、道を知らないドライバーが多すぎる。「東に行ってください。適当なところで、声をかけます」。ドライバーは黙って、アクセルを踏んだ。感じわる。小林亜星を物騒にしたような顔のおっさんだ。カーTVではスポーツニュース。サッカーをやっていた。走り始めて1,2分で、サッカーが終わり、「次はプロ野球です」とキャスターが言った途端に、ブチッと消しやがった。やっぱり、ヤなドライバーに当たってしまったようだ。

 狭い通りに入る、目的地がちょっとずつ近づく。早く、早く、さっさと払って、さっさとおさらばじゃ。いつぞか、大きなお金しかなくて、客やのに怒られた記憶があるので、今度がぬかりなく。で、言葉はきちんと、「すみません、この辺で停めてください」。キキ。言葉を聞くか聞かずか、ドライバーは乱暴にブレーキを踏んだ。こんな近くで降りやがんのか。一瞬揺れた車体がドライバーの気持ちを代弁しているように思った。はよかえりたい。

 ドライバーは、何も言わないので、私から「1000円でお願いします」と言って札を渡した。ドライバーはそれを黙ってひったくると、ちんたらちんたらとつりを出した。私はそれを受け取ると。だまって出ていった。普段は、「ありがとう」とか「どうも」くらいは言うのだが、何も言わない人には何も言う必要はない。頭に来てた。さっさと、道路をわたり歩道へ。すると、誰もいないはずの道路から、ぶつぶつ人の声が聞こえる。ここにいるのは、私とドライバーしかいない。「何も言わんと…」「黙ったまんまで降りやがって…」「ワンメーターやぞ」。私に対して怒っているのは明らかだ。はん、言わしとけ。ところが、キキというタイヤの音と同時に、車のヘッドライトがすぐ側まで。

 ひき殺される!
 走って逃げようか。でも、それなら黙って出て行った気概は無意味になる。でも、そんなことより、命大事やろ。でも、今ここ走っても車だったら追いつかれる。間違いない。それに今は夜中、助けを読んでも、家の人が起きてくれるまでに車体に2,3回アタックされるやろ。そういう死に方はイヤだ。…そんなことが一瞬、まさに走馬燈のように脳裏を駆けめぐった。

 幸い、車はUターンをしただけで、さっさと駅方面に戻っていった。でも、あのヘッドライトの距離は明らかに異常で、殺そうとまで思わなくとも、やっぱり私を威嚇していたんだと思う。やれやれ、なんでお金を払って、暗い夜道より怖い思いをしなければいけないのか。深夜のワンメーターはもうやめよう。タクシーは小銭持ち、2メーター以上、昼、流しが何よりだ。