初日 最新 目次 MAIL HOME


あるこのつれづれ野球日記
あるこ
MAIL
HOME

2003年05月13日(火)
グランドの記憶


 ネットサーフィンをしていると、“球児くんに恋しちゃった”系の女の子を対象にしたサイトや掲示板があります。恥ずかしくてとても見ちゃいられないのですが、そんな彼女たちの気持ちもわからなくはない私です。

 女子校に通っていた私が、高校時代唯一恋愛らしい恋愛をした相手が高校球児でした。完全に片想い。あこがれ。恋に恋する乙女ちゃんでした。でも、当時は当時なりに真剣だったのです。

 その人のいる高校のグランドに通いました。自分のことに人をつき合わせるのが苦手な私が、何度かともきちを連れて行った覚えがあります。その高校は、周りをブロック塀で囲まれていて、グランドを見るのは、開かずの間状態になっていた黒い門の柱の間ごく10数センチ程度から覗く方法しかありませんでした。決して見やすい場所ではなかったです。でもって、側は生徒が頻繁に通る道路。好奇の目にさらされてたことでしょう。

 それでも、ずっと見てましたね。今以上に野球がわからなくて、練習の醍醐味の「だ」の字もわからなかったのに。退屈なはずなのに、練習が終わったあと、一目見れたら、タイミングさえ合えば話ができるかも、そんな淡すぎる期待だけで、2,3時間立ちっぱなし。今、思えば、その人がグランドのどこにいるかさえわかっていなかったんだけど(笑)。もちろんそんな恋、実るはずもなく、その年の夏、彼は地方球場で高校野球生活を終えました。

 球場やグランドなどで、フェンス前で観戦しているとき、最初は「フェンス邪魔やなあ」と思っているのですが、時間が経つにつれ、フェンスの存在を感じなくなっていること、ありませんか?目が慣れてしまっているのでしょうか?でもって、想い出のワンシーンとかを振り返るとき、脳裏に描かれている光景にフェンスの存在はないんですよ。でも、このグランドを思い出すとき、いつまで経っても門の太くて黒い柱が消えることはありません。