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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2003年02月01日(土)
筋肉のこと


 元横綱・貴乃花関がその若さで引退せざる終えなかったことの一因に、故障があるという。で、その故障を防ぐには、やはりウエイトトレーニングが必要。というのが、今の世論らしい。

 ところが、それに異議を呈する流れもあるようで。相撲とはしこなどに代表されるパワーだけではない技が魅力の競技(スポーツというにはちょっと抵抗あるんです)。だから、みながみなウエイトトレーニングをし、パワーが全てという風潮になったら、本来の相撲の魅力や本当の姿が見失われるのではという懸念もあるみたい。それに、バーベルを持ち上げることと相撲での動作はあきらかに違う。相撲には相撲で使う筋肉を鍛える方法がある。バーベルを何百キロ持ち上げることが出来たって、しこが踏めなければ相撲は出来ない。

 こういう話を聞いていて、ふと昔通っていたダンス教室での練習を思い出した。ダンス教室のレッスン時間は30分。しかし、その後に15分ほど、クーリングダウンを含めた自主練習の時間があった。各々が課題に取り組むのだが、基本的な練習にジャンプがあった。膝をバネのように使い、頭のてっぺんを糸で引っ張られているように精一杯真上に飛ぶ。そのとき、つま先はピンを立っていなければならない。これを初めは50回。次は100回…と段々増えていく。野球でいう素振りみたいな感覚で思っていただければいい。

 その後、ダンスで必要な動作の練習になるのだが、私にはどうしても克服出来ない1つの課題があった。バレイやダンスが終わるとき、踊り子が姿勢を低くして、片足を後ろに伸ばし、スカートの裾を持って、腰から上でぺこりと礼をするアレとよく似た動作。その後ろに引く足を左右交互に変え続けるというもの。これは、後ろに引いてない方の足にかなりの負担かかり、どうしてもバランスを崩してしまうのだ。やってもやっても進歩がなかったので、段々、「そや、これは足を鍛えなできひんのや。それやったら、ジャンプでええやん」と先生の目を盗んで、勝手にジャンプ練習に切り替えていた。

 ところが、ある日、それがバレた。
 「何しているの、ジャンプはもう終わったじゃない」(この教室、みんな地元民やのに、何故か標準語やった…)。案の定、注意の声。でも、私も負けずに言い返した。
 「だって、アレなんぼやっても出来ないから…」
 「出来ないからやるんでしょう。あの動作をマスターするにはあの動作で体を鍛えるしかないの。実際、踊るときにジャンプなんてすることないでしょ。本番で使う動作はアレなのよ。わかるでしょ」
 …何も言い返せなかった。
 実践動作から逃げていた私が、結果的にどうなったかは言うまでもない。