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| 2003年01月29日(水) ■ |
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| 雪の駅舎 |
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生憎の雪のため、車では時間がかかりすぎるとのことで、私を含めた3人だけが、現場から電車で会社まで戻った。一歩外に出ると、寒い、冷たい、痛い、同じ京都とは思えない空気が体に突き刺さる。私は風を避けるため、駅の待合い室に入った。同じような主旨の人たちが、頭上の時計を見ながら時間をやり過ごしている。数個あったベンチにはすでに人がいて座れない。
10分、20分。ドアの側で出入りする人をじっと見ていると、地元の高校生らしき子が2人駆け込んできた。傘がなかったのか、肩や頭には雪が。目を凝らして見てみると、その一つ一つはとても大きく、結晶まで見えてきそうだ。首もとを見ると、最近の学校で多く見られるちょっと明るすぎるあの色のジャージの襟元が顔を覗かせていた。もしかして、下に着込んでいるのかな。いくら若いっていたった寒いもんは寒いもんな。いつも高校生を見ていて、ブレザーだけで寒くないんかなと思っていたが、ようやく謎が解けた。
2人のうちの一人は、直方体の大きなバックを肩から掛けていて、頭はちょっと丸坊主の名残を残すスポーツ刈り。野球部員のようだ。
肩や頭につもった雪のことなどお構いなく、中にあるコンビニのおばちゃんに開口一番、「肉まん。ひとつ」。その後ろ姿が印象的だった。
まもなく私は電車に乗るためにその待合室を後にしたのだが、このあと2人は口をほくほくさせながら肉まんをほおばるんだろうな。その姿が目に浮かぶ。高校生に限らないけど、男の子が食べ物にパクついている姿って好き。なんかかわいいやん。
ああ、神様、どうして私に絵を描く才能をくれなかったの?あの光景、絵にしたかった。何の着飾りもない素朴な地方都市の駅舎に、申し訳程度に土産物をそろえてあるコンビニ。ロケーションもバッチリやったのに。
追伸:結局、後で車で帰った人の方が会社に着くのが早かった。そんな殺生な〜。
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