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| 2002年12月23日(月) ■ |
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| 拡声器が消えた。 |
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「声を出せ」と言われたって、具体的に何て言っていいかわからない。“おー”とか“ぎゃー”とか“びーびー”とか言うわけにはいかず、何らかの意味のある言葉じゃないといけないはず。
だから、練習中のグランドで、「声を出せ」の一言で、いとも簡単に言葉を発している選手らを見ると、「この子らはすごい。うちとは住む世界が違う人らや」などと思ってしまう。もっとも大半の選手が小さい事から野球をやっているので、自然と身に付いたことなんだろう。でも、私なら間違いなく、迷うし、戸惑う。
一つのエラー。「ドンマイ、ドンマイ」と声を掛けたら、他の選手はみな「しっかりせえや」だった。たいしたことないけど、疎外されたような、自分の見当違いが恥ずかしいような…。考えすぎかな。
今日、東山グランドに練習を見に行った。監督がこれまで手にしていた白い拡声器が消えていた。監督はベンチにいる。向こうでファーストの選手がボールをこぼす。すると、側で素振りをしていた選手に、「もっと前で捕れって」と言う。素振りをしていた選手は、それを「もっと前で捕れって!」と叫んでファーストの選手に伝えていた。監督さんにどういう意図があるかわからないが、声のかけ方、それがわかっていく。そんな指導のような気がする。
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