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| 2002年12月12日(木) ■ |
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| データヲクリアシマスカ? |
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実言うと、今日のことはあまり書きたくない。だから、タイトルのように頭の中のデータをクリアしたい。
野球には“一球の恐ろしさを知る”という言葉があるが、今日、私は“1個の恐ろしさ”を知った。1個しかない商品を2個と打ち込んでしまったのだ。私の目には確かに2つあるように見えたのだが、データ上、1個しかないはずの品物だった。
店のオーナーはカンカンだった。たかが1個で、という考え方もある。実際、ミスは修正すれば直る。しかし、1個も数えることが出来ないのか、とも考えられる。この店のオーナーは後者だった。私に成り代わって上司が怒鳴られる。「1個も数えられない子になんか来ていらんわ。メンバー変えてもう一度やり直して!」すごい剣幕だった。身の置き所がなかった。怒るなら、私を怒って。その方がずっと楽。時間は恐ろしいほどゆっくり流れる。
凹んだ。それは、お店に対してではなく、一緒に仕事をしていた人に対して。また、これからの自分の身の置き所について。元々、そんなに好きな仕事じゃない。適性もないし、やる気もない。今日でなくても、いつかきっとこうなっていただろう。私はミスを引きずるタイプだ。未だに5,6年前にコンビニで客に怒鳴られ、モノを投げつけられたことを思うといたたまれなくなる。気持ちを切り替えて。わかってる。でも、出来ない。だから、また落ち込む。そういや、複数の父兄さんから、「選手は自分のしたエラーは案外引きずっているものだ」という話を聞いたことがある。悪いけど、ちょっと安心した。
ああ、やっぱり機械になりたい。 《データヲクリアシマスカ?》 迷わず、「Y」キーを押す。 きれいさっぱり忘れたい。
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