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| 2002年10月28日(月) ■ |
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| ファンも宝?! |
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友人が今、落ち込んだり、腹を立てたりしています。注目していたアマチュア選手のプロ入りに暗雲がたちこめそうだからです。そんな友人のやりきれない声を受話器越しに、私は、「ファンって、なんてありがたい存在なんだろう」などと考えていました。
その友人と渦中の野球選手とは特別な関係ではありません。今、友人は就職活動中ですが、もしその選手が多額の契約金と破格の年俸をもらってプロから迎えられたとしても、彼の就職が決まる保証など何ひとつありません。にもかかららず、彼は自分のことのように落ち込み、自分でどうすることもできない事態にやるせなさと怒りを覚えています。
ありがたいじゃないですか、貴重じゃないですか。この世知辛い世の中、見知らぬ人が自分のことを思っているなんて。普通に生きている私たちなら、そこまで思ってくれる人は、せいぜい家族かごく親しい友人程度でしょう。
確かに、ファンだからという言葉を盾に取り、好き放題やる人もいます。そういう人とは明確に区別されなければなりませんが、私は最近、そこまで思わせる選手がすごいと思うと同時に、そこまで思えるファンもすごいと思うようになりました。
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