
|
 |
| 2002年10月21日(月) ■ |
 |
| 甘い罠 |
 |
今の日本は、“1億人総スポーツ評論家”時代らしい。巷には評論めいた文章があふれ、周りのファンも、やれ「選手起用がどうたら」「球界の危機がなんたら」と論議に花を咲かせる。
人の趣味嗜好をどうこう言う気はないが、私は新聞や本に書いてあったことをあたかも自分の考えのようにもっともらしく言う類の人が嫌いだ。話しかけられたらうっおしくて、どうやって逃げようかとそればかり考えてしまう。
ところが、それはその文章を書いた作者がうまいからということにもなりうるという考え方があるのを知った。作者にしてみたら、自分が書いたことを読者が読者当人の考えのように口にする。それほど爽快なことはないのかもしれない。
でも、それってこわいなあって本当に思う。ネット上でいろんな書き手の文章を読んでいるけど、その大半が評論めいた内容だし、実際私も無意識のうちにそういう文章を書いているかもしれない。
|
|