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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年10月16日(水)
でも、やっぱりイヤだ。

 6日ぶりの仕事に、悪くないメンバー。別に気を抜いたわけでのないけれど、ミスが目立った。それも今までしたことにないミス。数え忘れだ。1回目は、いつものドジかなと思い、きちんと謝った。優しい人たちだったから、「ええよ、別に」とさらっと流してくれた。

 2回目(1日で2つの現場を回る日でした)はきちんとやろうと思ってたのに、また同じミス。しかも二つ。ほんま、やる気あんのか?!自分で自分にびっくりした。こんなヤツはダメ人間コンテストにでも出て、入賞してくればええねん。こういうときは、さらに丁重に謝るのが筋かもしれない。でも、出来なかった。謝るより、次のミスをしないことが大事だし、何よりなまじっか1回許されているだけに、相手の反応が怖かったのだ。

 あきらかに同じミスを繰り返しているのに、メンバーは一切それに触れない。私にはそれがすごく気持ちが悪く、怒るなら怒るではっきり怒って欲しいと思った。私があなたたちだったら、間違いなく腹立つけど。きっと心のどこかで思ってるんやろ?帰りの車中は、居心地が悪かった。帰宅ラッシュで渋滞気味の道路を憎んだ。


 野球の試合をグランドとかで見ていると、ベンチから選手の声が聞こえてくる。たいていが練習試合でのことだが、エラーやボーンヘッドをした選手に、味方ベンチから容赦ないヤジが飛ぶ。イヤ、ヤジというより注意。“きちんと取ってやれよ”“やる気、あんのか?!”等々。

 夏の高校野球から野球を見始めた私にとって、エラーは責められるべきものではないという固定概念がある。だから、エラーを責めるのは悪いことだと思っていた。

 でも、今回の仕事を始めてから、それはチョット違うなと思い初めている。ミスをしたときに、注意されないことの辛さ、気休めが帰って重いときもある。叱られて初めて、ミスは精算に近いところに持っていけるように思う。試合中の味方からのヤジ、あれは端から見た以上にかわいそうではないのかもしれない。

 そういえば、仕事場に苦手な人がいる。ミスする私も悪いのだが、とにかくよく叱れられる。私はそれがイヤで、怖くて、その人と仕事をするのがすごくイヤだ。顔を見るのもしんどいのだが、実はその人、怒るだけ怒ったら、あとはいたって普通。ま、特別優しくなるわけでもないのだけど。忙しい時期に入社した私は、仕事をろくに教わっていないまま今に至っているので、その人に叱られて初めて仕事を覚えていっているように思う。俗に言う“体で覚える”ってヤツだ。私みたいな人間には打ってつけの社員教育だ。ずっとイヤだった人だったが、初めて彼の良さがわかった。

 …と、ここで終われたらかっこよかったのだけれど、後日、また彼と一緒に仕事をする機会がありました。自分のミスなのに、まるで私が悪いかのような口調。それはあんまりだ。でも、「すみません」と体を小さくしてしまう自分の情けなさよ。ちくしょ〜、今度生まれ変わるときは、ヤツの上司になってやる。覚えとけよ。