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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年09月03日(火)
だから、それで?


 友人、知人、あかの他人…、いろんな人と会話をしていると、「だから、それで?」と思うことがあり、困ってしまうことってありませんか?


 横浜の石井浩郎選手が、今期限りで引退するという。また一人味のあるベテラン選手がユニフォームを脱ぐ。この時期の淋しい話題だ。近鉄→巨人→ロッテ→横浜を経た彼は、阪神ファンの私にしてはそれほど縁深い選手ではない。名前を聞いてパッと思い浮かべるのは、「岡村孝子と結婚した人」か「拝啓・石井浩郎です」となる。トホホ。でも、私の中で彼は“勝負強いバッター”とてその名を刻んでいる。

 いつの試合かもう記憶にはない。阪神ー巨人戦だったと思う。彼のサヨナラHRで巨人が勝った。ファウルで粘って粘ってからの一発。何故かこのとき、負けたことに腹を立てるよりも、「石井浩郎という人は、すごい勝負強いバッターなんだな」とただ唖然としていた。本気で、阪神に来て欲しいと思った。そして、そういうことを感じることが出来た自分が不思議と誇り高く思えた。人からの評判を聞き実際に見て確認したのではなく、自分が実感したからだろう。新聞やニュースをあまり見ない私だから、石井浩郎選手が一般的にどういう評価を受けているのかは知らない。

 ちょうどこのころ、数人の野球ファンと文通をしていた。そして、ある日そのうちの一人に会いに行った。東海地方在住の30代後半の女性だった。文面でしかわからないのだが、明るくて人の良さそうな方だった。

 相手方の地元で落ち合い、ひとしきり観光を楽しんだあと、駅構内のレストランでちょっと早い夕食を摂った。当然野球の話になる。で、私は前述した石井浩郎選手のことを話してみた。「巨人の石井って、すごい勝負強いと思いません?びっくりしましたよ〜」

 すると、その友人の反応は。
 「けど、女クセ悪いって言うし〜」。

 …。である。返答に困る。「だから、それで?」と思う。私からしたら、「巨人の石井って、女クセ悪いらしいね〜」「けど、勝負強いバッティングするやん」となる。で、彼女は、こう思うんだろう。「だから、それで?」

 同じものが好きでも、必ずしも話が合うとは限らないし、同じように思っているとは限らない。このことが直接の原因ではないが、彼女とは数が月後に文通が途絶えた。

 
 
 友人、知人、あかの他人…、いろんな人と会話をしていると、「だから、それで?」と思うことがあり、困ってしまうことってある。でも、それと同じだけ、「だから、それで?」と思われてるんだろうなあ。