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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年08月06日(火)
10years


 高校生だった頃からもう10年が経つ。この10年、私は高校野球とともにあったと言っても過言ではない。もちろん、今でも高校野球は好きだけど、とりまく環境も変わってきたし、私の高校野球に対する考え方や思い入れも変わってきた。

 あの頃は、自分が高校野球に夢中なのは、一時の熱病みたいなもので、きっと卒業したら夢から覚めるように、高校野球を見ることはなくなるだろうと思っていた。高校野球は高校生でしか楽しめないと思っていた。年輩の人がどうして高校野球に魅了され続けているのか、理解できなかった。だからこそ、今のうちに思いっきり楽しもうと過剰に高校野球にリキを入れてたのかもしれない。

 この10年に後悔はない。ただ全身から弾ける情熱とかそういうものを高校球児や応援席の生徒から感じ取ると、流れた月日がちょっと淋しい。私にもきっと未来はある。できれば、明るいものであると信じたい。高校球児の夢は、甲子園。私にはまだそれほど明確な夢がない。でも、いつかきっと見つかると思いたい。

 私がスタートラインに立つのは一体いつになるのだろう。夢が叶うにしろ、叶わないにしろ、とりあえず一度でいいからスタートラインに立ちたい。

 昔は気にも留めなかったのだが、今の私に痛烈に響く歌がある。今日は、その歌詞で日記をしめくくりたいと思う。それにしても、いい歌作るね、渡辺美里は。


『10years』

空一面広がった 夕焼け見てたら
もう二度と逢えないよな 気持ちになった
二人ならんで笑った写真
届かないひきだしに しまわなくっちゃ

あのころは何もかも大きく見えた
あのころは何んでもなれる気がした
遮断機ごしのぼやけた景色
気がつけば 母の背を追いこしていた

あれから10年も
この先10年も

振り向かない 急がない 立ち止まらない
君だけを ぼくだけを 愛したときを
今も誇りに想うよ
ずっと誇りに想うよ

今までと違う自分になりたくって
前髪をそろえたり 服を着がえても
君がそばにいない淋しさ
自転車のペダルから伝わってくるよ

「大きくなったら、どんな大人になるの」
周りの人にいつも聞かれたれど
時の速さについてゆけずに
夢だけが両手からこぼれ落ちたよ

あれから10年も
この先10年も

行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に この掌に
大切なものは何か
今もみつけられないよ

あれから10年も
この先10年も

振り向かない 急がない 立ち止まらない
君だけを 僕だけを 愛したときを

あれから10年も
この先10年も

行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に この掌に
大切なものは何か
今もみつけられないよ

(作詞:渡辺美里、作曲:大江千里)