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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年06月07日(金)
図形問題が苦手。


 昼間、テレビを見ていると、大阪の某高校でコンピューターやモニュメントで、理数に馴染んでもらおうという試みが行われるとあった。

 学生時代頭を悩ませた様々な定理や公式が一目見てわかるように工夫されている。開催者の狙いは、学生に理系が楽しいと思ってもらえることだそうだ。

 あ〜あ、10年遅いよと思う。 
 少子化時代で、大切にされている今の子供たちがちょっとうらやましい。

 私が学生時代、数学が苦手だった。数学といっても苦手にしていたのは図形問題だった。学校のカリキュラムでは、1〜2学期で計算問題をやり、3学期には図形となっていたが、私の場合、3学期になると数学の成績が軒並みに落ちた。

 以前の日記で、絵が描けない理由を「3次元のものを2次元で表せるなんてありえない」と書いたが、どうやらこの図形問題にもそれが当てはまるようだ。

 問題用紙に直方体が書いてあり、[点Aから点Bまでいく一番近いルートを答えなさい]とか[点Cと対称になっている点はどこか]とか、なんや変な壺みたいな立体の面積を求めよという。中でも一番嫌いだったのが、[次の立体の展開図を下の選択肢から選びなさい]といった類のヤツ。

 どうも私は頭の中に立体的なことを思い描けないタイプであるようだ。この辺がこうなって、ここの面はああなって…と考えてるうちに頭がこんがらがってきて、キィ〜と山中に住む野生の猿のような奇声をあげたくなる。

 
 そんな私は、野球の観戦記を読むのが苦手だ。そして、その苦手意識から書くのも苦手になってしまった。

 以前、野球小僧さんで野球小僧大賞という企画があり、読者から野球に関する作品を募集があった。各賞の紹介の後に書かれた審査寸評で、「自分の見た試合を人におもしろく伝えることは難しい」と書いてあったが、まさしくその通りだと思う。

 試合は、立体的だと思う。
 バッターがいる、ピッチャーがいる、野手がいる、ランナーがいる、ベンチには監督がいる、試合展開がある。それらを一様に説明するのは、ものすごい文章力が必要なのではないか。

 野球経験者なら、だいたいの感覚でわかることでも、私のような経験のない者は、文章を追うのが精一杯で、試合内容や状況を把握するにいたらない。メモや簡単な図を書きながら読んでいけば、何とかなるとは思うのだが、文章を読むうちにそこまでする気力を奪われる。

 私の読解力のなさを露出するような気恥ずかしいのだが、今感じている正直なジレンマだ。もっとすっと読める観戦記、ないだろうか。

 いや、これは物事を立体的に見れない私自身の問題だから、無茶な相談かもしれないな。