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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年05月11日(土)
口にすると、逃げてしまう。


 口にすると、逃げてしまうと思う。

 何がって?
 うまく言えないのだけれど、自分の力ではどうすることもできないツキや運勢や勢いとかそういったものが。

 恋愛がうまくいきかけているときや仕事が決まりそうなとき、いろんなことがうまく行っているときは、嬉しくてついそのことを口にしてしまがちである。

 だが、ちょっと待って欲しいと思う。実は、それを口にした途端、流れが変わってしまうということが往々にしてあるのだ。

 私の身近なところでは、つき合う直前にその男の子を友達に紹介したら、それがきっかけで、友達とその男の子がつき合う羽目になってしまった子や、仕事が決まったと喜んでいた子がその2週間後に会社の都合で辞めさされたなどがいる。

 だから、私は今の相方とつきあっていることを周囲に告白したのは、2,3ヶ月たった後だし、家族には3年間黙っていた。もうちょっと安定してからにしよう。そう思って、そっとそっと機が熟すのを待っていた。

 ちなみに、彼氏を友達に会わせるのは、つきあってから3ヶ月目以降にするのがおすすめです。ちょうど新鮮味がなくなって、マンネリ化する傾向にあるので、友達と交えて会うと、新しい刺激になるし、のろけなければ、友達だって嬉しいはずです。Wデートなんていうのも悪くないですね。

 
 依然、甲子園大会の試合後のインタビューで、快進撃で勝ち進んでいたチームの選手が、「負ける気がしません」とコメントをしたら、次の試合であっさり負けていたということは立て続けに2回もあった。

 コメントと試合の敗戦に直接的な因果関係はないのだろうが、「あーあ、よけいなこと言ってしもたなあ」と試合結果のテロップにむかってつぶやいていたのを覚えている。

 以前、あるチームが不利と言われていた対戦相手に見事な勝利を収めた。そのチームは、前の大会で大敗を喫し、今度は負けないようにとがんばっていたようだ。

 試合に勝ち、「ぼくたちはがんばった」と言うのはいい。でも、その後に、対戦相手に対して、「相手はナメてかかっていた」「全然声が出ていなかった」「ダラダラしていた」というコメントが続いていた。

 確かにそうだったのかもしれない。そりゃ、ナメられて悔しかったし、腹も立っただろう。だからこそ、勝てたことに大きな喜びを感じたのだろうし、内心「ざまあ、みろ」と思ったのかもしれない。

 でも、正直、「そんなこと、わざわざ言わなくてもいいのに。お人好しやなあ」と思った。それで相手校が奮起して、もっと強くなってしまったら、大変だ。

 もしかしたら、「ここ、次、負けてしまうんじゃないか」と思ったが、次は勝ち、その次で負けたようだ。

 某高校の監督は、選手にこう指示を与えたという。
「いいか、○○高校(地元の名門校)の奴らは無視しろ。才能ではかなわない。でも、ああいう態度の悪さがある限り、うちにもつけいる隙はある、でも、彼らが礼儀正しく、きちんとしてしまったら、うちは本当に歯が立たなくなるからな」

 教育的ではないかもしれない。でも、それは紛れもない事実だと思う。

 勝って兜の緒を締めよ。ついでに、お口のチャックも締めましょう。