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| 2002年02月27日(水) ■ |
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| あるこ的“ヤクルトスワローズ”(注:戦力分析ではありません) |
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以前、日記に書かせていただいた巨人ファンを辞めた友人の来季からのごひいき球団が決まった。その名もヤクルトスワローズ。
ヤクルトは、藤井秀悟投手や石川雅規投手を始め、アマ時代も神宮で活躍した選手が少なくない。大学野球が好きな友人には打ってつけだろう。やはり、注目は石川投手とのこと。
せっかくなので、ここでヤクルトのことを書いてみたい。
私は阪神ファンだが、ヤクルトは好感の持てる球団である。特にここ2,3年で、著しく興味惹かれてきている。もし、東日本で生まれていたら、おそらく私もヤクルトファンだっただろうと思う。
ビジター用のユニフォームが好きだし、神宮球場の独特な雰囲気にも魅力を感じる。それに野村監督が基盤を作った現チームは、私の思う理想的なプロチームを形成している。
監督は選手を信頼しているようだし、ベテランと若手がうまくかみ合っているようにも思えるからだ。
若手では、藤井・五十嵐・石川(2人いたっけ?)・河端・岩村など注目に値する選手も多い。また、ベテランでは日本シリーズで亡き球団スタッフの遺影を掲げていた池山選手が最近気になる。昔みたいに球場やブラウン管で活躍することはなくなったけど、今の池山選手は落ちつきもあり、いい年の重ね方をしている渋い男性だと思う。彼をそういう人間にしたのは、本人の資質はもとより、きっと球団のカラー故のことだろう。
実は、私のプロ野球歴はヤクルトと切っても切れない。
元々高校野球しか見なかった私がプロ野球を見るようになったのは、実は、当時ヤクルトにいた西村龍次投手あってのことだ。
プロ野球なんて好きな番組の時間を狂わすものと忌み嫌っていた私が、チャンネルを変えずにそのまま見ていたのは、他でもない西村投手、その苗字故のこと。
当時の私の好きな男の子の名前が「西村」といった。高校野球の同様の理由で見ることになったのだが、高校野球の「西村」投手は大活躍で、私の中で「西村」イメージは強烈になるばかりだった。
そこで、否応なしにもプロ野球の「西村」投手にも注目することとなった。で、プロ野球の西村投手もそこそこ活躍した。嘘みたいな本当の話。
また、生まれて初めて「すっげぇ〜、これがプロかぁ」と感嘆した選手もヤクルトにいる。今も現役の伊藤智仁投手その人だ。
伊藤投手は、三菱自動車京都から競合の末にドラフト1位でヤクルトスワローズに入団。地元京都の選手とあって、新聞でも大きく取り扱われていた。また涼しそうな顔してベタベタの関西弁を話すそのギャップもよかった。
シーズンが始めると、あれよあれよの大活躍、勝ち星を重ね、奪三振数も快調に積み上げていく。高速スライダーが彼の武器だと周りで言われていたので、「ああ、空振りにさせている球がそうなのかな」と漠然と思っていた。
すらりとしたスタイルの体から、きれいなフォームで投げるものすごい球。新人なのに、私ですら知っているような有名な選手を次々ねじ伏せていく。
強烈に印象に残っていたシーンがある。
もういつどこでの試合かも覚えていないのだが、伊藤投手がいつも通り好投していた。しかし、終盤になって、相手球団のベテラン選手が何度も何度も打席を外したあと、ホームランをかっ飛ばした。伊藤投手は降板。
すると、ベンチでグローブを投げつけ荒れ狂った(という表現でいいのかあ?)彼の姿があった。今まで見たことのない姿だった。正直、怖かったし、軽いショックを覚えた。
彼は、ベテラン選手がバッターボックスを外してばかりいたことに腹を立てたのかな、それともそんな選手に対して打たれてしまった自分に腹が立っているのかな。そういう疑問が湧いてきた。 これが、私が全盛期の伊藤投手を見た最後。7月くらいに故障が発覚して、ファン投票で期待されたオールスターにも出場できず、それから長い復活への道を強いられることになる。
今ではそれほど熱心に伊藤投手を見ることもなくなったが、テレビで彼が投げてると、気付いたら作業の手を止めて見ている自分がいる。
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