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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年02月12日(火)
つれづれキャンプ見学日記@安芸


 では、昨日行ってきた阪神・安芸キャンプで目に付いたことや感じたことを書いて行きます。

◎安芸市営球場
 
 好きです。
 両翼96メートル、中堅118メートルは、地方球場にしては大きい方なのではないでしょうか?

 バックスクリーン越しに、高知の海が見えます。昼下がりの試合中、ふと目をやると、波の流れと空の雲の流れが一緒でした。スタンドは石段。段差がわりとあるので、前の人が多少デカくても、「選手が見えない〜」ということはなさそうです。また、場内の芝生の色も、目に優しくていい感じです。

 バックネット裏と三塁側スタンド上に報道関係者の部屋みたいなところがありました。暖かそうな部屋で、うどんとか食べたはりました。いいなあ、プレスって。

 安芸球場は、ここ以外にもうひとつサブ球場的なところがあります。本球場は、坂の上にあるのですが、その途中にあるのです。以前は、ここで二軍が練習をしていたようですが、今は一軍の選手が使っているようです。

◎「虎一番」

 安芸球場に続く坂道の途中には、町をPRするブースや出店、お土産屋さんが連なっています。

 中でも、私のお気に入りが、タイトルの「虎一番」です。
 これは、星野監督就任祝いのために、造られた日本酒で、1本1,001円で売られています(実際は1000円になりました)。

 私は、これにおちょことそらきゅうがついた2,001円のものを買いました。まだ飲んでいませんが、楽しみです。

 ちなみに、そらきゅうとは、高知県で普及していると言われるおちょこの一種で、底が駒のように尖っているため、テーブルに置くことが出来ず、ひたすら飲み続けなければならないという代物。さすが、酒豪どころ・高知!

◎話題の弁当

 マスコミ等が取り上げて話題になっている一連の選手弁当を見ていました。出来れば、買おうと思っていたのですが、こう言っては何ですが、買うまでもないと判断して、見るだけにしておきました。

 桧山弁当(800円)は、ご飯の上に梅肉らしきもので「24」と書かれている以外は、これといった特徴のない普通の弁当。唐揚げとかが入ってたかな?洋風。

 藪弁当(900円)は、ごはんの上にたまごふりかけで「4」と書かれてありました。(え、片岡だったかな?あまり自信が持てません)和風です。先着4名は、半額の450円でした。もしかして、売れないの??

 仙一弁当(1,001円)は、ご飯の上にのりで「77」と書かれてあり、他のとよりちょっと豪華で(それ1000円以上取るんやもんな)、和洋折衷という感じでした。

 「これなら出来る!」と、同行者と「藤本弁当」のプランを練ってみたのですが、タコ飯を入れて…以降、考えに行き詰まり断念。お弁当屋さん、ボロカスに言って、ごめんなさいm(_ _)m。

◎星野監督

 全体を見渡すためにと、上の方で見ていたので、全然と言っていいくらい見えませんでした。でも、歓声がすごいので、どこに星野監督がいるのかはわかりました。男の背中やなあという印象を受けました。

 星野監督の縦縞については賛否両論がありますが、ドラゴンズを象徴するほどの方ですから、違和感があるのは仕方ないかもしれませんね。でも、一流選手(だった)からユニフォーム自体が似合うのは間違いありません。

◎スタッフ

 いわゆる3桁背番号の人たちを、目の前で見ました。タクシーから降りてきたのです。少年ファンが「おはようございます」と挨拶すると「おはよう」と言ってお辞儀していたのが、印象的。

◎ヤジ将軍?!

 練習では、観客の容赦ないヤジが飛びます。しょーもないエラーとかしたら、「何やっとんねん」「しっかりせぇよ」。また、ヤジを通り超えて、爆笑が起こることも。これが、選手にとって一番辛いかも。でも、観客はそうやって、タイガースに愛を注いでいるのです。
 
 言うまでもなく、ファインプレーやナイスバッティングに対する賞嘆の拍手も忘れません。


◎某誌の編集者

 キャンプには、観客でだけではなく、新聞や雑誌関係の取材の方も来る。首に、「○○新聞」とか「××放送」と書かれたものをぶら下げている。いちいちチェックしてしまう(笑)。

 知ってる雑誌や新聞社の名前もあり、その人たちの仕事ぶりが見れるのは新鮮だった。また、誌面上に記事を書いた記者名が載っていたりするが、その記者を見受けることもしばしば。私のような一般人にとって、マスコミの方を間近で見るのは、このときくらいしかないだろう。

 多くの人が、ネット裏前列や温かい報道関係者の部屋で見学している中、某雑誌の編集者は、私たちと同じ位置で、観客に混じってスコアをつけたりメモを取ったりしていた。このあと、ファンの目線で書かれた記事が出来上がることだろう。普段それほど頻繁に読まない雑誌だが、今度読んでみようと思った。

◎サブ球場

 紅白戦が終わったあと、一部選手は、クーリングダウンのために走り込んだり、課題に取り組んでいた。

 投手では、伊達と川俣が黙々とグランド周り走っていた。野手は数人が球場を斜めにダッシュしていた。投手と野手って違うねんなあと改めて痛感。

 セカンドベース付近では、松山コーチが、上坂選手とアマ参加の村田選手にベースに入ってボールを捕ってから、投げるまで動作を指導していた。見た限り、プロ・アマ関係なく平等に教えているようだった。

 野手がダッシュしている側には、島野コーチがいた。見ていた関西人の兄ちゃんが、「島野さーん、今年はどない?」と声をかけた。おいおい、ツレじゃあるまいし…。

◎和田コーチ…

 紅白戦が終わって、球場を後にしようとしたとき、背番号「86」がキャッチボールをしていた。「86」ってコーチの番号と思うんやけど、選手かなあと思い、よくよく見てみると、昨シーズンで引退した和田豊コーチだった。一瞬、背中の「WADA」と「和田豊」を結びつけることが出来なかった。長い間、一桁の数字が乗っていた背中に「86」は窮屈そうに思えた。早くも、下腹がプクっとふくれていた。

「ショックや…」
 同行者は、しばらく言葉をなくしていた。

◎10年後が楽しみ

 当日は、使い捨てカメラを持参していた。選手を撮るなどという野望は毛頭捨てていた。だから、いつアップできるかわからない当HPのニューコンテンツ「つれづれ球場日記」の資料集めのため、球場内の景色等、目についたものを撮っていた。

 私の前の席に、ユニフォームを着た野球少年がいた。その子は、アイスクリームを食べながら、練習風景を見ていたのだが、そのまっすぐな目、ピンと伸びた姿勢に惚れた。「これは、いい!」。にわか写真家の気分で、気付かれないようにシャッターを押した。

 ユニフォームのピタッとくる子だった。将来が楽しみ♪

◎ごめん・なはり線

 球場へ行くまでの坂のふもと(?)に、まだ使われていない駅の高架が建てられていた。実は、ここ安芸市にも、今年の7月1日から鉄道が開通する。

 キャンプで車が混んでいるのも、付近に鉄道が走っていないことが一因する。この鉄道が開通すれば、高知から、直接来れることになりそう。

 ちなみに駅名は「球場前」。
 なお、今秋開催の「よさこい高知国体」高校硬式野球の会場は、ここ安芸市営球場だ。もしかしたら、球場の改装もあるかもしれない。

 でも、私個人は、今の雰囲気好きだから、このままがいいなあ。秋に、もう一度、ここに来たい。がんばれ、TOHZAN!