遊び方を僕は山本という男から教わった。
どうしたらお金をかけなくていいのか、 どうしたらお金を使って楽しく遊べるか。
自分がどうあれば、場の空気は楽しくなるのか。
そんなことは彼から学んだ気がする。
中学生・高校生の時、僕が比較的地味で、 あまり外に出ずに、一人で未来を空想していた日々の中で、 将来はこんな風に遊べたらな。 こんな友達ができたらなぁって思い描いていた姿が、
すごく近くにある気がする。
そんな俺が思う「カッコいい遊び」を山本は教えてくれた。
カッコイイ・・・御幣があるな。 んー・・・異常な遊びとでも言えばいいのだろうか。
普通ではない。なんというか、稀というか、ある種貴重というか。
そういうものだ。
先日この山本とテレビを見ていたら、 たまたま「ハチミツとクローバー」という少女漫画の アニメ版が放送されていた。
何か僕もどこかこの「ハチクロ」に惹かれてて、 中学生の時に「天使なんかじゃない」を読んで、 高校生ってこんななのかなって思い描いていたあの時の思いが なぜか蘇ってきた。
「実際こんなうまくいかねーよな」 「ええとこ取りやわな。少女漫画なんて」
しかし、僕はそれでも憧れる。 少女漫画の主人公はカッコいいんだもん。 ジャンプの主人公(悟空・幽助・花道など)よりは、 少女漫画の主人公に憧れるんだな。
そんな俺は彼女の誕生日の日に(先日30日)、 彼女が降りる駅で、彼女に秘密で待っていった。 相手の親にも協力していただいて、 親が迎えに来ることになっていたのを僕が迎えに行ったのだ。
赤いバラの花束をもって。
バラを抱え、最終電車で降りる彼女を待つ。 柱に隠れて、改札を向く僕。 なぜかドキドキする。
憧れのあの主人公は、黒のタートルネックが似合ってたから、 僕も着る。そして、藍色のジーパンに革靴。
最終電車の人ゴミに紛れて、彼女はやってくる。
そして、渡した時の彼女の驚いた顔。
そして、そこから笑顔に変わる表情の移り変わり。
理想そのものなのだ。
おかんは 「アンタは誰に似てそんなことをするようになったんやろな」 僕がバラを買って、一旦家に帰ったときに、 今日の計画を話したらそう言われた。 俺はロマンチストらしい。
「喜んでもらいたい」
相手の笑顔が見たいという気持ちは、 彼女であれ、友達であれ、変わらない。
カッコよくありたい、漫画にでてきそうなワンシーンを作りたい。
その気持ちは変わらない。
それは俺の中にある、相手を思う最上級の気持ち。
大切なこの気持ちは、きっと山本さんに教えてもらった。
愛や思いやりや真心は、先天的なものではない。
何をするにしても、遊び心という食材に、 適切な量と優れた一ひねりのアイデアを入れたプレゼントを作ってる。
冗談は、話の柱ではない。調味料だということを分かっている。 だからおもしろくて、シンがある。
僕は山本が嫌いだったことがあった。 話をきかねーんだもん。 (山本に関しては、詳しくは「エッセイ」を読んでください)
だけど、最近よく聞いてくれる。 社会人になって、それなりに苦労して、 少しは認めてくれているのかなとちょっと誇らしく思う。
俺はくだらない話をしていたと、今思う。
その一言一言に付き合ってくれていた山本には、 感謝すべきだし、俺どうしたらいいんだろ。うん、ホントに思う。
僕は、僕が辛い時に、彼に話ができたけれど、 僕が彼を支えられたことなど、あまりなくて、 むしろ、逃げ出したり、逆ギレしたり、否定したりと、 僕は最悪な後輩であり、教え子であり、仲間だろう。
だけど、いつも同じ松阪に住んで、 話をいつでも聞いてくれたのは、山さんだったなぁ。
山さんのおかげで、楽しかった。うん。
今、山は結構悩んでる。 落ち込んでる。寂しそうだ。
俺にできることで力になりたい。 どうすれば喜んでもらえるかな。
きっと単純なことで、喜んでもらえるんだろうけれど。
最近山さんとよく遊ぶ。
奈良の山にも行った。 すげー長いつり橋を一緒に走った。
6時間くらい尽きることなく語って、 車の中で一緒に寝た。
酒を飲みながら夜の町並みを散歩してw 朝の6時までカラオケで騒いでた。
バイト先に行っては、色々話して、、、
うん。
ああ・・・まとまりねぇなぁ。
俺は少女漫画みてーに生きてーんだ。 イイトコどりじゃなくていい。カッコ悪くてもいいから、 カッコつけられる男になりてぇ。
それって、きっと「山本の生き方」だって思うんだ。
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