あまり過去にこだわりややり残したことはないと思っている僕ですが、 それでも、「今のこの楽しい時間がいつか過去になる」 と思うと、少し寂しい気持ちにもなります。 それは当たり前のことなんだけどね。
今日は父の誕生日でした。 明日は妹の誕生日です。
だから、今日は家族で夕食となりました。 僕は帰りが遅いので、いつも家族で夕食を食べられません。 休みの日は、家にいないので、食べられない。
帰りが遅いので、二日に一回はその日の夕食を温めて食べています。
「今日は早く帰ってこれるの?」 朝、母が言いました。
「オヤジのことか」
すぐに思った。
今日は早く帰れない。
そう頭によぎったけれど、帰りたいと思った。
仕事を早く終わらせようとがんばった。 昼飯も5分で食べて、終わらせようとした。 共同作業の仕事だから、俺一人がんばって早く 終わらせられるわけではないのだけれど、 事情を説明したら、皆さんが協力してくれた。
それでも、仕事が終わったのは20時半。
お店に直接行くと、 「待ってたよ」 という顔で3人はいた。
嬉しかったな。うん。
今日食べに行ったのは、チェーン店の焼肉屋。
俺はオヤジの誕生日なのだから、 もっと派手にいってもいいんじゃないかと思ったが、 母は「もったいない」と言った。
その「もったいない」が父に対して少し悲しくて、 僕は「俺が出すからもっとええとこいこや」って言うたが、 母は黙っていた。
そして、僕は店に入り、その答えを知った。
高い店に行くことが、父を喜ばせることではない。 家族4人が集まって食べることに意義があるのだと。
それなりに裕福な、収入も安定している父と母が、 それでも倹約し、質素な生活を送り、謙虚に生きているのを見ると、 愛しく思う。
贅沢させてやりたいと思う。
オヤジはずっと真面目に、謙虚に、働いてきたと思う。 母はその姿をいつも支えていたと思う。
オヤジは今でも力強いオヤジだと思う。 母は、昔と変わらずキレイだと、俺は思ってる。
二人の構図があまりにも変わらないから、 しわの数に俺は目を留められなくて、 少し弱った両親を見て、少し悲しくなった。
「いつか、もうすぐ、あとちょっとで、 こんな生活はできなくなる」
そうなると、少し悲しかった。
だけど、俺は幸せだと思った。
仕事ががんばれるのは、 俺ががんばっているからではない。
それは些細なもので、 周りの支えがあって俺と言う一人のバカがいきていられるのだ。 それを忘れてはいけないな。
世間知らずの俺はもっとしっかり生きる必要がある。
そんな風に思った。
|