永久という名の瞬間
2003年10月20日(月) 悲しみ

 この間学校で切ってしまった傷。
 それを健康管理センターの叔母様は優しく扱ってくれる。手首に残る赤い痕も、プラスティック定規で乱打してうっ血した腕を見ながらも、私に追求してこない。
...絶対に自分で切ったんだろうと想像できるのに。


 母は私が布団に入るまで、熟睡しない。
 年取って、元々喘息もちで、今年の夏も入院したばかりだと言うのに、私の足をマッサージしたり、(包帯を濡らしてはいけないので)髪の毛を洗ってくれたり、至れり尽せり。
 それは本来なら、私が彼女にすべきこと。
 

 誰にも優しくしたことなんてないのに 私は常に誰かから救われている。
 そんな幸福な状態に、私は悲しみを感じている。

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 もしかして、私の頭が時々おかしくなるのは・・・皆から優しくされた分の代償なのかな?

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photo by 東雲