*Simple Lovers*


2009年11月21日(土) 君が好き。

一つの恋を諦めて次の恋に…とか

何時かは振り向いてくれるのを信じて諦めない…とか

もう、そういう単純な

よくある話じゃなくなってしまった。

君がどうするとか

君があたしをどう想うとか

この先どうなるとか

気にならないと言えば嘘になるけれど

だけど

シンプルな想いは何時だって変わらない。



君が好き。



















好きだと自覚して一年半。


抱きしめられたり抱きしめたり

触れられたりして

初めて君とキスして一年と三ヵ月。


君に振られて一年と一ヵ月。


離れたと思ったらまた距離が縮まって

好きと言うと付き合うのはダメだと言って

所有物の様に触れ始めて七ヵ月。


一石を投じて

体を重ねる様になってから半年。


そんな曖昧な関係が続く中

未だに具体的な言葉にはしない、今。



















プライドの高い君は

一生何も言わないんじゃないかって思う。



時折見せる表情や態度で伝わる

愛情と独占欲と。

其れだけを頼りに

きっと遊びで体を重ねてる訳じゃないと

抱きしめて触れてくる訳じゃないと

信じては

また小さな事で不安になるんだ。



















不安で不安で泣き出したあたしに

君が歌った曲だけが、君への信頼。



「 いつも心配かけてるけれど、変わらぬ想いを受け止めて 」



けれど、不安になるのも分かって。

どんな関係性にするにしろ

君があたしを切ることはないんだろう。

だけど

泣いたり、心配や迷惑をかけたり

我侭を喚く度に

君があたしを置いて行くんじゃないかって。

誰かに心変わりするんじゃないかって。

これは全て、あたしの思い上がりなんじゃないかって。



















友人に言われた。


「 付き合っている世の中の誰よりも

二人は強い絆で結ばれてる気がして羨ましい 」


でもさ、

互いに言葉で確かめ合えれば

こんなに不安になる事はないんでしょう?

付き合うって関係に縛られたい訳じゃない。

けれど、

あの人の傍に誰より居たい。

あの人が迷惑じゃないと言うのなら

時間が許す限り、隣に居たい。

其れだけだ。



















気持ち悪いくらい中途半端なこの関係。

どんな方向に進もうと

あたしは君が好きな事をきっと止めない。

止められない。

この一年半、何度も止めようとした。

けど、駄目だった。

恋人が欲しいんじゃないんだ。

君以外あり得ないんだ。

君だけが好きなんだ。

君を支えたい、甘やかしたい。

世界の誰よりも君という存在を認めて守りたい。

あたしの気持ちに気付いて

甘やかして欲しいんじゃなくて

裏切らず

信じて傍に居て。



















一つの答えも要らないと言えば嘘になる。

でも、今はまだ

言葉にして伝えるのが怖いから

何時もみたいに

知らないフリして

あたしに触れていて。



















狡賢くて優しくて

本当は臆病で甘えたがりで

誰よりも強がりな

君が 好き 。


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