*Simple Lovers*


2009年01月28日(水) ズルイヒト

まだ引きずってる事に

諦めきれない想いに

貴方は気付いているんでしょうか?

気付いていて

私を手放さない位置に置くのでしょうか?

ずるい。

本当にずるい。



















諦めなきゃと、無理に思うことはもう止めた。

だってどうしたって、好きなものは好きだから。

ゲームセンターで私が取れなかったぬいぐるみ、

手伝って取ってくれたりする優しさに

結局また色々持っていかれて。

このままじゃ彼の思う壺だと

同僚は忠告する。

でも、仕方ないじゃない。

会ったら嬉しい。

話したら楽しい。

どうしても顔に、態度に出るんだもの。



















そんな私の葛藤とは他所に

彼は今までと変わらず、時折家に泊まりに来る。

ご飯を食べて、テレビを見て。

彼にマッサージをしたり、逆にしてもらったり。

気が付いたら寝ている彼の隣で寝る支度して。

彼を軽く起こして、同じベッドで眠る。

ただ、振られた後は抱きつかれたり

私が抱きついたりする事は一度も無かった。

触れられたりする事も無かった。

あぁ、此れが彼なりの一つのけじめなのかと…

思っていたのだけれど…



















久々に抱きつかれて動揺して

緊張で全く眠れなかった昨日。

思わず自分からも抱きついた。

朝方、気が付いたら離れていた私たち。

其れについて語る事は一度もなくて。

どうしたいんだろう?彼は。

何も考えてないのかな。

其れとも、何か思ってくれてるのかな。

私がまだ諦められないことを知ってて

そんなこと平然と出来るの?

分からない。

彼の事を理解してると思ってるけど

これだけは、どうしても分からない。



















そう、分からないんだ。

どこまでが純粋で、どこまでが計算か。

彼が私を恋愛沙汰とかじゃなくて「好き」だと

「お気に入り」だと思っているのは知ってる。

だから、嫌われたくなくて手放したくないのも

痛いほど自分で分かってるし伝わってくる。

時折私は

彼に甘くなりすぎないよう気を付けて

少しだけ冷たく当たることがあって。

人の気持ちに敏感な彼が

其れを察して私を逃がさないようにしてるのか。

其れとも計算なく、純粋に好いてくれているのか。

彼は決して誰にも

其の心の奥を見せないんだ。



















振り回されても構わない。

何を考えてても構わない。

なんでもいいから、私を見てて。

其れがもし貴方の計算だったとしても

どうでもいい事だ。

そんな狡賢い貴方が好きなんだから。


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