
|
 |
| 2020年12月12日(土) ■ |
 |
| くだらなくても間違ってても巻き込まれてやれよ |
 |
映画「ひとよ」(白石和彌監督)から。 夫の暴力から、子供たちを守ために、母は父を殺害した。 母は自首して刑務所に入り、服役後15年後に、子供たちの前に。 この事件に、人生を振り回されてきた子供たちは、 それぞれの悩みを抱えて生きてきたからこそ、 嬉しい反面、憎らしい、責任を取れなど、心の葛藤が起きる。 愛する息子から、父親(夫)殺害を追求されても、 「母さんは絶対に間違ってない!」と彼女は動じない。 「今、私がした事を謝ったら子供たちは迷子になっちゃう」 このワンフレーズを心に秘め、罪を償ってきたはずだから。 わざと万引きし「お母さん、エロ本、万引きした」と叫ぶ。 次男「そんなこと言うために人巻き込むなよ」と怒鳴る。 そんな時、この顛末をずっと見続けてきた男が口を開いた。 「巻き込まれなよ。 くだらなくても間違ってても巻き込まれてやれよ。 こうやってしか気持ちを伝えられない人でしょ。 そんなのわかってることでしょう、ごめん」 時には「巻き込まれてあげる」のも優しさ、そう理解した。
PS. 個人的には、事件当日の日めくりカレンダーの一言。 「2004年(平成16年) 5月23日(日) 草も抜かざれば、木も茂らず」 PCの横にあった、16年後の日めくりカレンダーの一言。 「3月25日 峠を越えたらまた峠」の2つがとても気になった。(笑)
|
|