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| 2020年12月08日(火) ■ |
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| ただただ「ずるい」、それだけ |
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映画「億男」(大友啓史監督)から。 お金の価値について、書籍でも何度も目にした、 「変わらないんだよ、お金は使う人が重くも軽くもする」 これだけでは、きっとこの作品を思い出せないので、 大金を手にして人が味わう、周りからの反応を選んだ。 「『ずるい』 10億を手にした時、周りから散々言われた言葉です。 羨ましい、憧れる、私もそうなりたい、 そんな言葉をかけられるのかな、なんて正直思ったものです。 でもまったく、ただただ『ずるい』、それだけ。 あの頃の事はあまり思い出したくありません。 みんな、溜めて、溜めて、使わずに死んでいく。 お金って、あることが重要なの」 「ずるい」ことをして儲けたわけではないのに、 大金を手にした途端、周りからこう言われる。 私は、こっちの一般市民の反応の方が怖い。 少なからず、努力した人に対して、祝福するならまだしも、 「ずるい」という単語を連発する人たちは、何を根拠に そういう言葉を発するのだろうか。 「羨ましい、憧れる、私もそうなりたい」の裏返しが 「ずるい」と言う言葉の中に含まれているとしたら、 それこそ「ずるい」と言わざるを得ない。 もし仮に自分が大金を手にした時、そう言われることなんて、 考えたことないんだろうなぁ。
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