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2020年10月22日(木)
図鑑と自然の間を往復しながら自然の豊かさに気づいていく

書籍「ナチュラリスト」〜命を愛でる人〜
(福岡伸一著、新潮社刊・239頁)から。
あまり聞き慣れない「ナチュラリスト」という言葉に、
私なりの定義がしたくて、読み進めていったら、
「図鑑と自然の間を往復しながら自然の豊かさに気づいていく、
それがナチュラリストのあり方です」という表現を見つけた。
「図鑑」を見れば「本物を見たい」と言う熱望をかきたてるわけです。
もちろんなかなか出会えず、それでいて本物を見つけたり
捕まえたりするチャンスは誰にでも必ずある事はわかっている。
見つかったとしたら、ほとんどの場合は図鑑よりもずっときれいだし、
ずっとずっと瑞々しくて艶やかなので、
ビシュス(本物の自然)の素晴らしさに驚くばかり。
そこにsense of wonderの震えがあります」と書かれた後に。
「ナチュラリスト」とは、自然のことに詳しい人ではなく、
自然と会話ができる人なのかもしれない。
中でも「sense of wonder」とは
「自然の精妙さに驚く心・自然に対する畏敬の念・
自然の脆さに触れること」と表現しながら、
「絶え間なく移ろう自然の動きを知るには、
観察者の方が動きを止める必要がある」と纏めた。
なるほど・・・しか、言葉が見つからない、さすがだなぁ。