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| 2020年04月16日(木) ■ |
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| 才能だけでは十分じゃないんだ。勇気が人の心を変える |
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映画「グリーンブック」(ピーター・ファレリー監督)から。 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部が舞台なので、 作品の中に「黒人差別」についての表現が出てくる。 タイトルの「グリーンブック」そのものが、 「南部を旅する黒人が泊まれる宿が書いてる」本のこと。 黒人が「不愉快と縁のないバカンス」が出来る本ということらしい。 黒人ジャスピアニストを演奏会のゲストに招いた主催者でさえ、 演奏前の食事を、白人とは別にしておきながら、 「個人的な差別じゃない、土地のしきたりなんだ」と言い切る。 そんな時代に、風穴を開けた主人公の行動は、 私たちでは想像もできない痛みを伴いながらも、 少しずつ理解され、今日に至っていることを実感できた。 当時の黒人が、人種差別著しいアメリカ南部で、 コンサートを開くことは、誰もが、どうして?と 首を捻るようなことだったに違いない。 その理由を、物語後半に私たちは知ることになる。 「ドクターがなぜこの旅に出たのかと尋ねたな?」と、 同行している楽器演奏者が、イタリア系白人運転手に告げる。 黒人の彼は、こう言ったようだ。 「才能だけでは十分じゃないんだ。勇気が人の心を変える」 どんなにピアノ演奏が上手くても、人の心は変えられない。 差別されることを知っていても、それに対して行動する勇気、 それこそが、人の心を動かすことになる、ということなのだろう。 パイオニアと呼ばれる人は、みんな同じフレーズを心に秘めているな。
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