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| 2019年02月26日(火) ■ |
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| 質問コーナー中心の講演会 |
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先日行われた「柳家花緑師匠」の講演会では、 内容だけでなく、講演の仕方についてヒントをいただいた。 落語と違って「話す内容は決めてない」と言い切り、 「しゃべりたいことがいっぱいあると何もしゃべれない」と続けた。 最近では、プレゼンテーションの画面中心の説明で、 主役のはずの人間にはスポットも当たらない。 さらに、話す前に講演と同じ内容の印刷物を渡され、 これでは、本を読んでも変わらないな、と思うこともしばしば。 それにひきかえ、花緑師匠の講演は、質問コーナー中心の講演会。 通常は、講演会が終わった後に、オマケのように付け足される質疑応答を 講演会の中心に据えて、1つ1つ丁寧に答えていくだけで、 とても印象的な講演会が出来上がることを教えてくれた。 どんな質問が出るかわからないけれど、引き出しがいっぱいある彼には、 このライブ感覚満載の質疑応答形式の方が楽しそうだったし、 その会場に足を運んでくれた人たちを満足させるには、 その人たちの疑問・質問に対して答えていく方が満足してもらえるよ、 そんなアドバイスをいただいた気がする。 どうしても、時間に合わせて講演の内容を組み立ててしまう私には、 衝撃的なことであるが、一度試してみる価値がありそうだ。 その場でしか聴けないからこそ、わざわざ足を運んで聴きたくなる。 そう言うことなんだろうなぁ。
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