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| 2018年12月27日(木) ■ |
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| 月が綺麗ですね |
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映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」 (李闘士男監督)から。 鑑賞後のメモを振り返ると、予想以上に多くのフレーズが 私の「気になる一言」として残された。 主人公の榮倉奈々さん扮する「加賀美ちえ」の実家が三島市。 「実家って近いんですか? 」「いや静岡だから近くも遠くも」 「微妙な距離っすよね」の表現が面白かった。 「静岡と東京で中距離恋愛だったんですよね」 「なんか中途半端な距離ですみません」という会話にも、 若かりし頃の自分が思い出されて、メモを増えた。 そんな中、やはり選んだのは、彼女が何度も口にした やはり「月が綺麗ですね」という台詞。 きっと、何か意味があるんだろうな、とメモしておいたら、 その意味が明かされて嬉しくなった。 彼女の愛読書なのだろうか。書籍「日本文学便覧」(第一文学社刊) そこには、多くの文豪が訳した外国語が記されている感じだった。 だから、彼女が何度も口にした「月が綺麗ですね」は、 文豪・夏目漱石が「I love you」を、日本語に訳したフレーズだった。 疲れて帰ってくる夫を元気づけようと、何度も死んだフリをした妻は、 いろいろな場面で「月が綺麗ですね」と言いながら 「私はあなたのことを愛しています」と想い続けた。 「I love you」は照れ臭くて言えなくても「月が綺麗ですね」は言える。 そんなことに気付かせてもらった作品である。
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