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| 2017年12月06日(水) ■ |
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| 遺体に残った破片は手ががりだから動かせない |
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映画「パトリオット・デイ」(ピーター・バーグ監督)から。 2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件を題材に、 どこまで実話に基づいているのか、気になって仕方なかった。 特に考えさせられたのは、爆弾の犠牲になった子供の遺体について 「遺体に残った破片は手ががりだから動かせない」とばかり、 冷静沈着な指示を出すFBIらしい対応と、 「『路上に放置する』と親に言うのか?」とやや感情的な、 地元警察の対応が、大きなギャップとなって緊迫感を醸しだし、 「ドキュメンタリー」と言っても過言ではない場面展開に、 思わず引きこまれてしまった。 しかし2時間の作品の中で一番印象に残ったシーンは、 その爆弾で死亡したその子どもの遺体の側に、長い時間付き添い、 指示・命令とは言え、何もできない無念さを心に秘め、 唇を噛みながら、ず〜っと、ず〜っと「敬礼」していた、 地元警官の表情が忘れられない。 単なる一場面のはずなのに、こんなに印象的なのは珍しい。 いや、このシーンを通じて、監督は何かを伝えたかったに違いない。 そう思わずにはいられないほどの場面設定だった。お見事。
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