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| 2017年10月12日(木) ■ |
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| 現代の日本における選挙の前の多数派工作に似ている |
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書籍「関ヶ原(上)(中)(下)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・1577頁)から。 主にお風呂の中で湯舟に浸かりながらページをめくり、やっと読み終えた。 いろいろな対決が、この「関ケ原」の登場人物に当てはめると、 不思議なくらい、三成はあの人だな、家康はあの人がピッタリ、と感じ、 1人で、想像が膨らみ、不謹慎にもニヤニヤしてしまった。 戦いのシーンはわずかなページで、ほとんどは、各大名の心の動きが中心。 これが、この小説の面白いところであり、映画には表現できない部分でもある。 下巻の巻尾に、日本の国際政治学者の「高坂正堯」氏の解説も、見事であった。 「昭和49年6月30日発行」だから、40年以上前に書いた解説だろうか。 ちょっと長いが、今だからこそ・・の話題として紹介したい。 「関ヶ原の戦いは、軍事的な決戦という性格よりも、政治的な争いという性格の強い ものであった。すなわち、いかに多くの大名たちを集めうるか、 また、一応集まった大名を、味方に関しては惹きつけ鼓舞し、 敵方については、切り崩すという政治的策謀の成否が関ヶ原の戦いを決した。 関ヶ原に至る状況は、現代の日本における選挙の前の多数派工作に似ている。 たとえば、やがては首相となる自民党の総裁を選出する前の多数派工作、 あるいは、各政党が複雑な形で提携して戦う地方自治体の首長選挙の前の多数派工作と、 それは驚くほど似ている。ただちがうのは、戦闘の代わりに投票があり、 そして負けたものがそうもひどく扱われないといった点だけである」 「三極化」と言われている、今回の衆議院選挙。 水面下で、どんな多数派工作が行われ、味方なのか、敵なのか、 それさえも手探り状態で解散してしまった感じさえする。 さて、どんな結果が待っているのやら。 西軍、小早川秀秋のような、政治家が現れるのかどうか、 これまた注目の選挙である。選挙中に、是非、一読をお勧めする。
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