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| 2017年08月03日(木) ■ |
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| あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る |
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映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)から。 突然、余命宣告を受けた人間が、必死で生きようとし、 その姿を見せることで、周りが変わっていく設定は、 今までに何度も観てきたので、ストーリーとしては普通。 それを、どう表現していくかによって、印象が違う。 今回は、余命宣告を受けた、宮沢りえさん演じる「幸野双葉」と ヒッチハイクで全国を旅する、松坂桃李さん演じる「向井拓海」の 何気ない会話の中に、その想いを感じてメモをした。 「この旅は、どこへ向かっているの?」「いや、決めてないです。 目的とか、目標って、決めたらそこに向かわなきゃいけなくなるでしょ」 「じゃあ、旅はいつまで続くの?」「う〜ん、どうだろ。 そのうち飽きたってやめるのか。まあ、時間は腐るほどあるんで・・」 「は〜あ、最低な人間、乗っけちゃったな」「言いますね」 「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」 末期のガンで、残された時間が僅かな女性と、 まだまだ時間がたっぷりあると感じる若者との人生観がぶつかり合い、 静かな会話の中に凝縮されていた。 「自分は、末期ガンなの、もう残された時間は少ないのよ」と、 口に出さず、若者に「時間の大切さ」を伝えるシーンは、よかった。 言葉としては、汚い表現だが、インパクトが強いフレーズ、 「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」を 記憶に留めたい。
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