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2016年06月14日(火)
グローバルにつながり、ローカルに生きる

平成28年度日大国際関係学部主催(上期市民公開講座)
共通テーマ「グローバル化時代を考える」
講師「八塚春名」氏(日大国際関係学部助教)
演題「グローバルにつながりローカルに生きる、
アフリカの先住民」から。
2003年、彼女のアフリカ初体験の話から始まり、
タンザニアの少数民族「ハッツァ」と過ごす生活で、
彼女なりに気付いた「アフリカのグローバル化」は、
「普段はTシャツなどを着ているのに、観光客が来ると、
ヒヒの毛皮に着替える」というしたたかさを感じたし、
それくらい「観光」というものに、執着していないことを知った。
アフリカにおける観光は、そのほとんどが
「サファリ」と称する「野生動物の鑑賞」であり、
土産物などで外貨を稼ぐ、いわゆる「観光地」にはなっていない。
「100%どっぷり観光につからない理由」はそこにあるようだ。
「観光に特化せず、期待しすぎず、でも小さな一攫千金を楽しみに、
観光と付き合う」そういった特性を、彼女は
「不確実性に対するすぐれたセンス」と呼んでいた。
「(世界が躍起になっている)観光業に対して、彼らの考え方や行動に
「期待が小さい、気乗り薄」を感じているのは、観光という産業に
「期待しない/できない」ということを彼らが知っているから」と
言い切った。
これって「グローバルにつながり、ローカルに生きる」
アフリカ独特の傾向なのかと考えてみたら、
観光を生業としている人がほとんどいない私たちの町も、
同じことが言えそうだ。(汗)
生活の軸は「ローカル」に置き、世界から訪れる観光客相手に、
「小さな一攫千金」のチャンスを楽しみにして過ごす。
う〜ん、アフリカの生き方、妙に共感してしまった。(汗)